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“THMIS mama”~お洒落の小部屋~

読んで楽しや、見て楽しい♪お洒落の小部屋が綴る、ユーモアたっぷりに、笑って過ごせる「生活応援情報」ダイエット・エステ・ファッション・社会・ビジネスと、トコトン学んで笑って“ハイ!スマイル~~♪

周囲にも親しまれた人柄。

  1. 2014/11/30(日) 05:59:45_
  2. 友達、恋人、恋愛、結婚、家庭生活
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それ以降、一家の主を失った新谷家は、
健三郎の甥の栄二がそのまま継ぐ事となり、
妻の愛子と文字通り、栄二の住まいとして所有する事になったのである。

もちろん栄二と愛子の愛の巣とは分かっていながらも、
常々川岸も子供の琴美が生まれる前は新谷家に招かれ足を運び、
和気藹々な日々を過ごしていたのである。

その後、琴美が生まれ、そして数年後には川岸も愛子の紹介で、
大学時代の後輩の日下部基子と出会い結婚。

そういう経緯の中で、川岸としては、愛子の事もあるのだが、
それ以上に、新谷家には尽くしても尽くし切れないほどの、
恩義を感じていたのであった。

葬儀の流れは愛子と相談をしながらも、
実際は川岸が殆ど、業者とのパイプ役に回っていた。

家の中のお台所事情は、会社の女子社員始め、
愛子の知人、友人が手伝っていた。

突然起こった訃報に、愛子以外にも、深い哀しみに苛まれた者は多かった。
それほどまでに新谷栄二は会社のみならず、
住まい周辺にまで親しまれた人柄だったのである。


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一人娘…理美。

  1. 2014/11/29(土) 10:42:38_
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新谷健三郎にはひとりの子供がいる。名前を理美と言う。
小さな頃より、型破りな性格で、自分の決めた事は何であれ、
やり通すと言う性格の娘であった。

その性格はむしろ鉄砲玉とも思われるもので、明日は何処へやら…。
まず家に大人しく納まると言う事など決してなく、
ましてや自分の家を継ぐと言う事など有り得ない。

仕方なく、健三郎は「お前の好きにやってみろ。」と言う風に、
娘を好き放題にさせているのであった。

但し、けじめだけはけじめとして、
「この家に、お前の住む場所はないぞ。」と、言い渡していたのである。

一人娘が家を飛び出し、正に自分流、だが、この家の将来は…。
そう考えれば、必然的に甥でもある栄二に継いでもらった方が賢明だったのである。

そして後に、それが現実の事となり、
やがて、健三郎はある時、ひょんなことで風邪を拗らせ、
不運にもそれが切っ掛けで肺炎へと繋がり、
数か月で生涯を閉じてしまったのである。享年70歳。

懸命に夫を支えながらも、常に笑顔で優しく廻りの人に接していた妻の麗子も、
生涯のパートナーである夫を失い、一気に老け込み、
健三郎の死後、翌年には夫を追うように息を引き取った。


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それぞれの経緯…繋がり。

  1. 2014/11/28(金) 05:48:46_
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けれども、そんな川岸の父親の建設に対する考え方に、
新谷健三郎が惚れ込み、健康状態の悪かった川岸の父親の、
面倒を傍で見ていたのである。

そんな川岸の父親もやがて病状悪化でこの世を去り、
身よりもない川岸が身を寄せたのが新谷健三郎である。

その時に、既に新谷健三郎と共に生活をしていてた栄二、
年齢もそれほど違わずに、建設に関しては大いに意気投合し、
それからは栄二の良きパートナーとしての生活を共に過ごすことになったのである。

その後、栄二は取引会社の社長秘書でもあった工藤愛子と出会う。

栄二はまだ結婚には早いと感じてはいたが、
相手の愛子が栄二に一目惚れをして、交際が始まり、2年後に結婚。

ただ、その時の結婚を栄二と愛子の間を取り持ったのが川岸なのである。
その頃には川岸は既に新谷家を出ており自活している。
多少複雑ではあるのだが、実際に栄二の東京での、
親同然である健三郎の家にそのまま結婚後も住む事になる。

ある意味では健三郎がそれを望んでいたのである。


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川岸にとって新谷家は…。

  1. 2014/11/27(木) 05:36:15_
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 川岸にとっては周囲の人から見ても、
「あの人だから、新谷家にしても、あれが普通なんじゃない。」と言う、
いわば周知の如く。実は新谷家は、
元々新谷栄二、愛子夫婦の家ではなかったのだ。

栄二が大学に入学と同時に上京し、
その時に大手建設会社の取締役でもあった栄二の叔父の家に、
将来はその建設会社に入社と言う事まで約束されての、
いわば居候的な感じで叔父の家に住んでいたのである。

叔父の名は新谷健三郎。出身は栄二の両親と同じく東北は青森。
つまり健三郎は栄二の父親栄太郎の弟に当たる。

栄二が大学を卒業し、本格的に叔父の建設会社に入社し、
勤務と同時に、ひとりの若者が叔父の元に転がり込んできた。

その若者の名が川岸利信である。
川岸には母親はいない。若くして病死し、父親ひとりで川岸を育ててきたのである。
その父親が生前一番頼りにしていたのが新谷健三郎なのであった。

不運にも川岸親子の生活は芳しくなかった。
父親の健康状態が悪かったのである


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掛け替えのない家族だから…。

  1. 2014/11/26(水) 08:38:37_
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一方、愛子の家族構成は姉がひとりと妹がひとり。
そして両親は母親だけが存命である。

しかし…その母親は既に高齢で九州は鹿児島に姉と共に生活している。
妹は現在オーストラリアに結婚して住んでおり、
既に外国人として帰化している。

そのために、残念ながら愛子の肉親は新谷のための葬儀には、
参列する事が出来ずにいたのだった。

ただ、新谷家の親族以外に、会社関係と友人知人が多く、
新谷家には葬儀の流れの段階から人の出入りが多かったのである。
それほど新谷夫婦の日頃の人付き合いと言うのは、
周囲からも好まれていたのであった。

その中でも川岸の献身的な愛子を気遣う姿勢は、
周囲も感心してはいたのだ。

けれども中には川岸の妻の事を気にしながら、
度を超していると言う意味合いも含まれていた事は確かであった。

川岸としても、そういう意味合いを感じてはいたが、
それよりも何よりも、新谷家のためだけに動きたいと言う思いが大きかったのだ。

自分に掛け替えのない家族とも感じていたからだった。


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突然に訪れた現実。

  1. 2014/11/25(火) 10:50:09_
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そんな白血病の妻を抱えながらも…。
しかし、そんな白血病の妻を一番可愛がってくれたのが新谷愛子なのである。

実は愛子の紹介で川岸は妻の基子と知り合い結婚。
結婚して2年が経っている。
子供を待ちわびる夫婦に、思いも掛けずに起きた基子の災難である。

そんな基子の現実を抱え込みながらも、
予想もしなかった自分のボスでもある新谷栄二の突然の死。
それに自分たちの仲人親でもある、その存在を失ったのである。

病院の時点で葬儀の手続きからその他諸々、
愛子の手を取り進めてきたのであった。

新谷栄二の両親は東北は青森にて農業を営んでいる。
新谷には兄が1人おり、両親と兄が専業農家として農業経営をしている。

妻は最寄の農協に勤務し、農協職員。子供たちは共に中学生。
殆ど上京する事などなく、専ら新谷夫婦と子供の琴美が、
お盆や正月に青森に帰省するくらいである。

忙しい農作業の傍らではあったが、不意に蒙った状況に、
青森から家族全員が上京していた。


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右腕たる存在。

  1. 2014/11/24(月) 05:37:18_
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全く予想だにしない事の展開に生気を失いつつ…、
何をどうしたら良いのかおろおろとするばかりの愛子に、
唯一親身になってくれたのが、自分の生活も顧みずに、
あれこれと愛子の支えになってくれたのが、
夫、新谷栄二の右腕であった川岸であった。

自分の生活も顧みず…、と言うのが実は川岸、
家族ぐるみで新谷家族とはファミリー的な関係でもあったのだ。

家族ぐるみ…と言っても、川岸には子供はいない。
妻がいるのだが、その妻は現在都内の某病院に入院している。

病状は白血病。ある日、デパートで買い物をしている最中、
エスカレートから降りて、歩こうとした途端に、
激しい動悸に襲われ倒れたのである。

近くにいた店員が素早く警備員を呼び付け、
その後救急車で病院へ。

妻の持っていた身分証明を見た上で、
警察から川岸の勤務先に連絡が入ったのである。

急いで病院に駆け付けた川岸を待っていた医師の診断は急性骨髄性白血病。


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事の顛末。

  1. 2014/11/23(日) 18:36:22_
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病院には、新谷と同様に、
救急車で運ばれた他の社員が2名いた。

そして、その2名の家族もそれぞれ病院に到着しており、
成り行きを見守っていたのだが、
幸いにも2名の命は守られたのであった。

但し、予期せぬ事故である。
その事故による影響は大きく、社員の一人は片足の上に、
アングルが乗ったままの状態であったために、
片足の膝から下は切断する以外になく、
もう一人の社員は、左腕を失うほどの状態であった。

いずれにせよ、通常の生活ではもはや現場に復帰する事は、
到底不可能と言う状態であった。

その事実を会社関係に報告するがために、
医師がまず、現場から救急車に同乗していた川岸に、
愛子のいる部屋をノックしたのだった。

そして川岸と共に、他の2名の家族と面談したのであった。
辛い役目である。

それから程よくして、ようやく会社の上司が病院に到着し、
川岸から状況を聞き取り、愛子に、そして他の家族にも謝罪をし続けた。

午後のその事故から長い時間が掛かっていた。
会社の上司は、あれから数時間、家族との応対に関わっている。

そして川岸は愛子に付っきりで事の顛末を話していた。


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川岸くん、主人は…???

  1. 2014/11/22(土) 09:50:46_
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「奥さん、愛子さん。」

遠くから自分の名前を呼ぶ声…、
それがだんだん近づいて、ようやく我に気付いて、目を覚ます愛子。

その顔を見て「ママ~!」愛子の傍に駆け寄り、涙を拭う琴美。

「ごめんね、琴…、ママ…倒れちゃった。!!!!パパ???パパは…???」
「奥さん、愛子さん。」

琴美の後ろで静かに立っている川岸が、
哀しい顔をして…、目に涙を溜めながら…、
鼻水を一生懸命に啜りながらも…。

「すみません。申し訳ありません。課長が、課長が…。」
「川岸…くん…、主人…は…???」

「すみません、すみません。」
その言葉を言いながら、思わず土下座する川岸。

「どうして…、川岸…くん、そんな事…するの…???主人は…???パパは…???」

その時、ドアが開き、先ほどの医師が部屋に…。
その顔を見るなり、思わず目が潤み、瞼いっぱいに…。
そして頬を伝い、傍にいる琴美を強く抱きしめ…、
嗚咽の如く…琴美の名前を何度も呼びながら…項垂れる愛子。

「気をしっかり、奥さん、新谷さん。お子さんがいるんですよ。」


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ご主人は、つい先ほど…。

  1. 2014/11/21(金) 05:45:22_
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「琴美、パパ大変。これから病院行く。」

病院のドアを開け、廊下のソファに両膝にうずくまっている川岸を見て、
そんな川岸に歩きよる医師。

「先生…。あっ、奥さん。丁度良かった。」
川岸に挨拶をして、そして医師に向かって。

「先生、主人は、新谷は???」
母を見上げている琴美を支えながら川岸。

「奥さんですか???」
「はい、妻の新谷愛子です。電話で報せを聴いて今、着いたばかりなんです。」

「そうですか。…残念ながら…、ご主人は、つい先ほど、息をお引取りになりました。手の施しようのない状態でした。お気の毒です。」

不運にも内臓破裂、その上に、鉄パイプの落下によって、頭蓋骨陥没。
救急車の中でも、殆ど意識のない状態。
ただ、心臓は動いていたのだが、病院に到着し、
それからわずか数分後にはその心臓も停止していた。

その医師の声を聞いただけで、血の気が引き、蒼くなり、その場に跪く愛子。
そして、そのまま…、気を失うのだった。

医師と川岸の、
「奥さん、奥さん、」
と言う声をおぼろげに感じながら…。


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何ッ???何があったの???

  1. 2014/11/20(木) 10:39:45_
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「何、事故…???それで職員は…???」
すぐに渋谷の本社に連絡が入る。

救急車が現場に到着後、もよりの病院へ。

その頃、愛子は娘の琴美と一緒に、
近くのスーパーに買い物のために車で向かっていた。

事故現場に数名のその場にいた職員を残し、
新谷とその他、2人の負傷者を救急車に。

そして新谷の傍に付き添った川岸が新谷の状況を見守りながら、
何度も新谷の妻、愛子の携帯に電話を掛けていた。

さっきから何度もバッグの中の携帯に、
着信があるのを不審に感じた愛子…。
いつものこんな日中に掛かってくる電話は、
今流行りの迷惑電話だろうと、完全無視だったのだが、
スーパーに着いて、改めて携帯の着信を確認し、

「なんで!!!!」

何度も夫の右腕の川岸からの着信だったのである。
すぐさま、また川岸から着信。

「何、川岸君、何があったの???」
「奥さん、何回も電話したんですけど…。」

「いいから、何ッ???何があったの???」
「課長が、課長が、現場で事故に遭っちゃって…、今、救急車で病院に。今、病院に着いたところなんですが…。」


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予期せぬ事故。

  1. 2014/11/19(水) 05:32:10_
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突然上空を吹いた突風でアングルが揺れ、
ビルの鉄筋にぶつかり、その拍子にアングルを縛っていたワイヤーに亀裂が…。

些細な亀裂が突風で揺れたアングルの不安定な揺れによって広がり、
一瞬にしてワイヤーが千切れ、
縛られていたはずの数本のアングルがランダムな状態で一気に地上へ。

その音に気付いて現場にいた社員が一斉に逃げるが…。
ランダムで落ちるアングルは現場に整理されていた、
鉄パイプの棚の支柱をも大きく傾かせ、
アングル動揺に、鉄パイプも一斉に崩れ落ちる。

一瞬のその出来事に、誰一人その場に立ち入る事も出来ずに、
物音が鳴り止み、砂埃がようやく収まった後に、
周りにいた作業員や職員が急いでその場に踏み入れる。

その中に…、
「課長―――ッ!」

近くで携帯で仕事の連絡をしていた社員の一人が、
「課長、課長、新谷課長―――ッ!」

そして、その傍にいた社員にも、
「おい、矢崎、矢崎、おい。……、課長―ッ!誰か―――救急車だッ!」


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当たり前の家族。

  1. 2014/11/18(火) 05:30:14_
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ごく普通の、当たり前の家族だったんです。
主人と私、小学2年の娘がひとり。

夜の食卓で…。
「…ん…、何、それじゃあ洋子、ペンギンさん役で、歩いていて、つまずいて転んじゃったんだ。ハハハ、そりゃ、とんでもない目にあったな、ハハハ!」
「…ん、もう、パパまで笑うんだ。」
「でも、見ているお母さんたち、転んでもしっかりとお芝居出来て良かった~って、褒めてたよ~!」

「そうなのか、じゃあ良かったじゃん。ハハ。」

翌朝…。
「あなた…ハイ、これ…。」
「…ん…。じゃ行ってくる。…おっと、忘れちゃ…チュッ!んん…、相変わらず良い匂いだ。」

「バカ、何言ってんの。フフ…。」

午前中、洗濯や掃除に追われ…。

勤務先では、
「課長、次はコッチの現場です。今少し作業が…。」
「ああ…、それはでも、手配済み…じゃないの…。そうそう、それで良いんだ。」

工事現場を歩き回りながら…。
「課長、午後3時くらいには何とか…。」
「分かった、じゃあ、今のここは人…回さなきゃ間に合わない…。」

その時、ビルに材料のアングルをクレーンで運んでいた時に、
固定していたはずのアングルが…。


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3月の終わり…。

  1. 2014/11/17(月) 05:45:14_
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「ヨシOK!バッチシ、綺麗だよ弘美。」
「ありがとうお姉ぇ。」

「弘美おばちゃんきれい~!」
「ありがとう杏子ちゃん。」

「浅川さん準備良い???」

そろそろ時間だと言うドア越しの礼子の合図で、
「うん、いつでも…。」

別室では純一が姉の朋子と義理の兄である雄介と共に、
式の開始を待っていた。

会場の予約から式の手配その一切を礼子が準備してくれていた。
…と言うより、礼子が率先して弘美と話を進めていたのでもあるが…。

身に纏った白のドレスが赤のバージンロードに快く映え、
そのドレスを纏った体に丁度良いバランス良く整った、
モーニング姿の純一の右腕に、弘美の左の腕が組まれ、
ゆっくりと祭壇に歩を進めるその姿に参列者の誰もが見惚れていた。

そしてお互いの誓いが交わされ、指輪が交わされ、
そしてゆっくりと弘美の顔からベールが開かれ、
優しく純一の唇が弘美のその唇に重ねられた。

一回りの歳の差…、けれども…そういう歳の差を感じさせない、
弘美と純一の結婚式。

世の中は来週から新入社員の入社式で忙しくなる。
それをよそに、愛する2人は3月の終わりに、
2人の希望する自由の国アメリカへと旅立った。




――― Fin ―――


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Party

  1. 2014/11/16(日) 19:00:40_
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「乾杯―――ッ!」
佐也加の音頭で弘美の誕生パーティが、
都内のデパートの中のお店で開催された。

こじんまりとはしていたが、ムード満点のお店で、
弘美の誕生日と純一との婚約祝いも兼ねてのパーティである。

もう今後はこの指にこういうリングは似合わないかも…。
そんな風に思われた弘美の左手薬指には、
純一と同様の婚約指輪…。

アルコールを飲みながら、純一と徹が楽しく仕事の話をしている。
そして女性陣は女性陣で、何度聞いても楽しい、
弘美と純一との決定的馴れ初めで盛り上がっていた。

杏子は佐也加にしっかりと抱っこされながら、
ケーキを食べたりジュースを飲んだりと、
この日だけは特別と言う感じで、自由奔放で楽しんでいた。

とにかく純一は弘美が常に笑顔を絶やさずに、
優しい女性である事に幸せを感じていた。

「…しかし…あの藤崎君がね…浅川さんをそんなようにね~!ふ~ん!まぁ…今や奥様になる人ですからね…。ねぇ~旦那様~!」

と、礼子の言葉に…、
思いっ切り目をシロクロとさせて、
「ハッ…???」何がどうした…???

そんな純一を見て女性陣は爆笑するのであった。


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女性社員たちも…。

  1. 2014/11/15(土) 05:54:23_
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そして…中には弘美と純一を思いのほか、
羨む株式会社オリエンタルの女性社員もいたのである。

パリ旅行で散々弘美を独占していた大塚紀子他数名である。
ただ、薄々弘美と純一がこうなるだろうと言う事を、
女の直感で感じていたのが紀子だった。

女性社員の誰もが…、
「凄いよね、あの2人…、全くそんな雰囲気…感じさせなかったのに…、私たち…やられたな~!」

「それにしても…凄い年の差…。ひょっとして…一回り…の差…あるんじゃない…???」

「でも凄いよね、藤崎君も凄いイケメン、それに浅川さんだってまるでモデル並みでしょ。」

「ええ―――ッ、うそうそ…、じゃああ、旅行中に出来ちゃってた…???って事…???どこでどうよ~私たち全然気付かなかった~!ひゃ~凄い~!」

「はぁ…、浅川さんみたいな素敵なオネェ様…、もっと一緒にいたかったな…。もう…藤崎の泥棒猫!」

そんな風なあれこれが女性社員の中で噂されながらも、
それでも結局純一は、社内では祝福され始めていた。


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一緒に…いたい。

  1. 2014/11/14(金) 10:17:53_
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12月に入ってからはもう弘美の方が待ち切れずに、
純一と一緒に生活したい意向を純一に伝えており、
純一も既に弘美の思うままに、
やりたいようにしてくれることを願っていた。

お互いが逢えば、その都度愛が紡がれている事は明らかであり、
敢えて離れて生活する事よりも共に生活した方が、
お互いに都合の良い方向に向かっていたのだった。

当然、そんな2人の日々の生活からも、
いつしかお互いの勤務先にも2人の交際が知られ、
それと同時に既に婚約…。等と言う早い進行が知れ渡り…。

確かに衝撃的な事実と受け止める者が多かったし、
または「まさか、あの2人が…???」と言う、
意表を突いたように捉える社員も、
株式会社オリエンタルの社内にはいたのだった。

ただ、そんな社員の中にも、
「まさか藤崎が…???」と言う意識の社員もいたのだが、
考えようによっては、
「…そう言えば、旅行中に、ちょっと気になるところもあったもんな…。でも、その相手が浅川さんとは…へぇ~そうなんだ、あの2人…結婚か~!すげぇな~!」

純一の同僚、谷屋である。


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新しい輪。

  1. 2014/11/13(木) 08:35:47_
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急ぎ足で…と言うよりは、
自然に体が止まらなかったと言うのが本音だったのであろう。

かつての武藤哲也に対しての猛アタックもそうだったが、
もはや40も後半に歳を重ねている弘美にとって、
傍からみれば、そんなに急ぐことも…。と、思われそうではあるのだが、
弘美の空白の5年間、そして30代にしてまだ未婚と言う、
純一の自然な姿勢と態度が2人だけの、
本当に愛おしい時間へと突き進めさせるのだった。

しかも、純一よりもむしろ弘美の方から短期間でも、
愛の証として婚約を済ませたのである。

12月の頭には既に2人のそれぞれの周辺との出会い、
そして紹介は済まされ、そしてそれがまた新しい輪と言うものに繋がって行った。

そんな輪の中から、今度は一番賑やかな佐也加と、
これまた祭り好きの礼子が発端となって、
12月の後半が誕生日である弘美に、
どうせなら、折角知り合った私たちで弘美と純一のために、
パーティをしようと言う事になったのである。


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姉朋子。

  1. 2014/11/12(水) 05:59:30_
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純一の姉朋子、それでも弘美の7つも年下である。
30代後半、大学卒業後に結婚しており、
子供たちは既に大きくあり、上は社会人になっている。

弘美は朋子に、自分みたいな年齢の女性が純一と、
今後は結婚を前提にお付き合いを…、
と言う丁寧な挨拶をし、そして朋子にもそれを丁重に受け入れられた。

まだまだ子供みたいで、女性からすれば、
頼りになるかは分からない純一を朋子自身も、
純一の若い頃から「姉さん女房…」と言うのが一番いいのかも…。
と、思いながらも日々は過ぎ、そして歳月が過ぎ…。

だからこそ…。いや…それよりも何よりも、
母親の愛情を知らない純一には、正に相応しい相手だと、
弘美と会う前から、そう感じていたのであった。

そして、その事を朋子から聞いた弘美も、
これからの人生を純一と全うできると気持ちが、
更にこころの中に溢れてきたのであった。

その日、細やかながらも、純一の姉の家で食事会が催しされた。
純一と共に純一の姉の事を含めて家族の事を紹介されながら、
そして過去の事を楽しく思い出され、感慨深い夜になったのだった。


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知り得た人たち。

  1. 2014/11/11(火) 05:33:20_
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でも…、そんな佐也加を見ながら、
自分と純一の事を喜んでくれる人々の事を考えると、素直に、
「…こんな40も真ん中の女が、若い30代初めの男性と恋い焦がれる事を…こんなにも喜んでくれてる。」

そんな事を考えると、逆に弘美の方が、
涙が出るほどに嬉しく、自分を幸せだと感じるのだった。

それからと言えば、純一に弘美の家族同様の裕子と徹、
そして杏子を紹介し、無論佐也加とも一緒に食事をしたりと紹介し、
わずかの間に、純一の人となりを弘美の周辺でも快い感触となって行った。

そして弘美と純一の仲を取り持ったような感じの礼子とも、
弘美からあらためて裕子夫婦は紹介され、
和気藹々とした雰囲気で知り合いになれたのだった。

同じように、仕事で佐也加と一緒に礼子とも会い、
ここでまた佐也加に素敵な男性を紹介してくれる事も、
佐也加は礼子と約束したのであった。

レディファーストとしての弘美の周辺と純一が知り合えた後に、
初めて純一は姉の朋子家族を弘美に紹介したのであった。


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Time goes by ….

  1. 2014/11/10(月) 05:26:25_
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夏の夜の、あの加瀬との事がなかったら、
多分、飛行機での咄嗟の弘美との関係は、
なかっただろうと純一は感じていた。

確かに偶然が重なったとは言え、
あれが運命だったのだと確信したのだった。

もちろん、社内での加瀬と純一との間は以前と全く変わらずのままで…。

当然ながら、この時点では、パリ旅行に参加した他の社員の誰一人、
まさか藤崎純一と浅川弘美と関係が出来たと言う事など、
知る人もいなかったのである。

もちろん礼子の事である、こういう男女の事は、
その時が来れば、自然に人の耳には触れるものだと言う事を心得ていた。

別の意味では今後の純一の姿勢、態度から社員の誰かが、
それなりに気付くと言う場合もあるかと言う事も…。

そして…もう一人…、肝心の弘美の妹分の佐也加は…と言えば…、
パリから帰国後の弘美に、正に妹分如くに、
弘美にべったりと張り付いたのであった。
そのはしゃぎようときたら…、
勤務以外では弘美も呆れるほどでもあった。


※※※※※※※※※※※※※

   




裕子の…涙…。

  1. 2014/11/09(日) 08:31:49_
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「…って、事は…。…じゃあ、加瀬さんもあんたと彼の事はもう…???」
「うん、もう…知ってるわ。パリから帰って2日後には加瀬さんにも彼の事伝えた。もの凄く喜んでた。私よりも大袈裟な喜びようだったわ。」

「…で、彼…名前…何て言うの…???」
「藤崎…純一。」

「そっか~へぇ~良かった~!」



「ねね…、お姉ぇ…???どうしたの…???」


「…ごめんね…弘美…。つい…へへ…。」
裕子は、涙が滲み、思わず、傍にいる杏子を優しく…抱きしめた。


「ママ~どうして泣いちゃったの…???」
涙が頬を伝い、鼻声になって…、
「…ん~杏子~弘美おばちゃんねぇ…、ひょっとして…結婚しちゃうかもよ…。」
「ええ~パパみたいな人…出来るの~???」

「そうだよ~良かったね~!」
「うん。」

わずかに…パリから帰国して一週間の事だった。
その間にも既に弘美と純一の間では、頻繁に連絡が交わされ、
もう以前の弘美と純一ではなくなっていた。

純一にしてみれば、何を隠そう…、加瀬礼子に対して、
以前感じていたあの感情…、あの場面は、
憎しみからもはや…感謝に変わっていたのであった。


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納得!

  1. 2014/11/08(土) 07:42:14_
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「チョ、チョッと待って…ね、弘美…。で…、誰なの、そんな素敵な相談事してくれたって、その人…???」
「今回一緒にパリに行った取引先の会社の人…名前は加瀬礼子さん。彼女、凄い素敵な人よ~!」

「えっ…、今あんた、弘美…誰って言った???」
「加瀬さん…加瀬礼子さん。」

「ハァ~~そう…なんだ…へぇ~!」
「えっ…どうしたのお姉ぇ…、何…???」

「正に愛のキューピットね、その人!」
「はっ…???」

「実は…私もあんたに会わせたい人って言うのが…正にその人なのよ。」
「えっ、え~~???」

「そうなの、そう、その加瀬さんが、素敵な人なの。私もつい先日会っただけなんだけど…。じゃ、やっぱりあんたと一緒だったんだ。」

「うん、彼女のあの相談事がなかったら、ちょっと…ここまでは私、出来なかったと思う。それに、偶然も重なったからね~!えっ、じゃあ、お姉ぇももう加瀬さん、知ってるんじゃない。」
「そういう事…になるかな…。まぁ、私の場合はママ友からの情報からだったんだけどね…。」


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ヤダ…凄…。

  1. 2014/11/07(金) 05:33:04_
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「えええ――――ッうっそ――――ッ!へ―――ッ!びっくり!」
「そっ…言う事に…なっちゃったの…、実は…。」

「だって…あんた…まだまだ全然分かんないって…、それってついこの間の…事…。」
「そうなの…、それは本当よ…。でもあれから、ある人から相談事持ち掛けられてね。その相談事が私と彼との関係と同じような内容だったの。…で、彼女もその相手同士の事で私に、どうしたら良いかしら???って相談してきたの、その時に、私もいろいろと提案したんだけど…、意気投合しちゃって、良い感じで話はまとまったのね…。」

「ふんふん、それで…???」
「帰りの電車の中で…、もしかして…これって…私と彼の事…???って感じ始めたの…。状況は全く違うんだけど、置き換えると私と彼とも同じような状況だったのね。…で、何回も同じ事考えて…。そして…結局…、旅行中に…。」

「ヤダ…凄…。そんな事って…あるのね~びっくり…。」
「…で、彼とはもう…ご希望のような…状態に…なっちゃった…。」


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あんたには悪いと…。

  1. 2014/11/06(木) 10:28:42_
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「弘美、あんたに折り入って話したいこと…あるの…。いい???」
「どうしたの…お姉ぇ…???」

一緒にいる杏子にパリからのお土産をあげて裕子に…、
「何々…。」と言うように興味津々に顔を向けながら…。

「あんた…いつぞやの彼の事…どうなのよ…???」
「はっ…???」

「ほら…哲也さんに似ている彼の事よ、なんだったらね、良い感じになるように…、何て言うか…愛のキューピット役…、って言ったらいいかな…。そういう人…教えてあげる。あんたには悪いと思ったんだけど、私…あんたの事放っておけなくって、その彼女にあんたの事話したのよ、あんたの名前はまだ言ってないけど…。」
「えっ…えぇ~???お姉ぇ…それって…???」

「だって、あんた、こんな良いチャンス逃しちゃったら…って、思うと…私…。あんたには悪いと思ったんけど…。うんうん分かる、お節介だとは思ったんだけど…。ねぇ…どぅお???」

思わず困惑したような面持ちで弘美…。
「お姉ぇ…実…は…ね…。」


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着信。

  1. 2014/11/05(水) 08:15:31_
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弘美は家路に戻りながらまずは裕子に、
帰国の旨を携帯からメールで伝えた。
その時に、お昼休みを取っていた裕子が弘美に、
「話したいことがある。」と携帯で伝えてきた。

後日会う事を決め、自宅に戻り、まずはシャワーを浴び、
その時既に、浴び終わったらすぐに、
純一に電話をしようと思っていたのだった。

もはや弘美の頭には純一の事しかなかったのだ。
40半ばの弘美には、もう純一の存在は逃したくないほどの、
傍にいて欲しい存在となっていたのだった。

やがてシャワーを済ませ、ベッドに落ち着いて携帯を手に取ると、
既に誰かからの着信が…、立て続けに2回ほど…。
予感は的中し、相手は純一であった。

旅の疲れも束の間、その時から再びの、弘美が男性に対しての、
男性に向けての第2の女磨きが始まるのだった。

純一の方は、以前よりは少し…逞しくはなったとは言え、
性格はそんなに簡単には…。

それでもそんな純一を弘美は愛し始めたのだった。


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何気ない仕草…。

  1. 2014/11/04(火) 05:27:46_
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3ヶ月前…。昼過ぎにパリ旅行から成田国際空港に到着した、
株式会社オリエンタルの社員は、各々荷物を手にした後、
ロビーでゲートから出て来る社員を待っていた。

そんな時にいち早くロビーに到着していた弘美が、
何げなく純一の肩に着いていた、
糸屑のような埃を優しく払ったシーンがあったのだ。
その時、純一も軽く弘美に合図をしたのだった。

何気ないこの仕草を加瀬礼子は見逃さなかった。
今まで一度も見た事のない、こんなシーンに、
礼子は弘美と純一の関係に確信したのだった。

周りの社員は全く意識すらもないその場面…。
確かに、旅行中の事を考えても弘美と純一の関係は、
礼子すらも、「まだ…かな…???」と言う感触でしかなかったのだが…。
礼子からしてみれば、「…いつの間に…???」と言う感じだったのである。

しかも、ロビーから各々が解散する場面でも、
弘美と純一の距離は離れているように…見えても、
何故かしら…近い感じになっていたのである。

「もしかして…。」


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そろそろ…始めようか!

  1. 2014/11/03(月) 18:19:22_
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佐也加が楽しそうに純一とお店のメニューであれこれと話していた。

「でも…まさか…飛行機の化粧室で…。」

既に、礼子とは、純一との間の馴れ初めは、
女同士の話として分かち合ってもいたのだった。

「しかも…その前に…、もうムーラン・ルージュから…って…。もう…天晴れ!」
「…ううん、これって、全部、加瀬さんのお蔭だったのよ。」

「へっ…私…???私なんて…全然!」

笑ってとぼける礼子の顔を見て、ニッコリと微笑み…、
そんなところに部屋のドアが開き、
裕子と徹、そして杏子が顔を出した。

「キャー杏子ちゃん。」
と、いち早く佐也加が杏子を抱き締め、
「かっわいい~」と一言。

「ごめん、ごめん遅くなって…。」

徹と一緒に、コートを脱ぎながら皆に挨拶する裕子と徹。

「ぜ~んぜん、私たちも今さっき来たばかりだから…。」
と礼子が先に立つ。

徹も純一に挨拶をして、
「しばらく。元気だった???」と、男同士の話に…。

「じゃっ、そろそろ…始めようか!」
佐也加が口火を放つ。


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あっと言う間…。

  1. 2014/11/02(日) 09:13:29_
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「びっくりした~!まさか…こういうパターンになるとは…。」

目をシロクロさせながら弘美。けれども、嬉しそうに…、
「ありがとう礼子さん。」

そして、一旦弘美にお詫びの合図をしながら純一にも、
「おめでとう。」と抱きつく麗子。

多少、はしゃいだ感じの礼子ではあったが、一瞬、瞼を潤ませた礼子でもあった。
それほどまでに弘美と純一の事は礼子自身、こころの底から嬉しかったのだ。

美人の女性3人に囲まれて純一は…、
「…何だか…映画の中にでもいるみたい。」
「そうだろ、そうだろ藤崎君、今日は主役の婚約者的存在なんだからね~!」

「…って、それ…加瀬さん、俺…もう既に…婚約者なんですけど…。」
「あっ、そうか…すまんすまん。」


「…あっ、でね…、裕子さん、もう少し遅れるって…、さっき電話あった。」と、礼子。
「あ~うんうん、私にも電話あった。」と、同じように礼子に応える弘美。

そして、少し…の沈黙…。

「あっと言う間の3ヶ月…ね~!」と、礼子。


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こら、佐也加…。

  1. 2014/11/01(土) 10:28:36_
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「あ~来た来た、先輩~!」

手を振っている佐也加を見て、
「あの子ったら…、まるで子供みたい。まだ時間前じゃない。」

エスカレーターで2階へ。佐也加の目の前に歩み寄ると、
「来た来た、ようこそお2人さん。」
「こら、佐也加…、その…お2人さん…と言うのはちょっと、勘弁してくれない…。」

「良いじゃない、来年の春にはもう2人共、結婚なんだから~!加瀬さん、もう中で待ってるよ。」
「そう、ありがと。」

ニッコリと笑って純一と一緒に部屋に向かう弘美。
そんな2人を見ながら…、

「いいなぁ~羨ましい…。どうしてこういう風になれるのかな…、全く…。まっいいか。」

独り言みたいに呟く佐也加に、
「こら、聞こえてるぞ。佐也加にだって、ちゃんと来るって。」

そう言いながら純一に「しょうもないわね…。」と言う顔をしながら…、
部屋のドアを開けると、いきなり礼子に抱きしめられた弘美であった。

弘美の誕生日である。9月のパリ旅行から3ヶ月経ち、
既に12月も半ばを過ぎていた。


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