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“THMIS mama”~お洒落の小部屋~

読んで楽しや、見て楽しい♪お洒落の小部屋が綴る、ユーモアたっぷりに、笑って過ごせる「生活応援情報」ダイエット・エステ・ファッション・社会・ビジネスと、トコトン学んで笑って“ハイ!スマイル~~♪

「ヨシ、こっちはオッケーっと。」

  1. 2016/03/31(木) 06:01:18_
  2. 友達、恋人、恋愛、結婚、家庭生活
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「あっ、陽子、おばちゃんだよ。頼まれていた件、今のところ…、まだ全室は埋まってないから…、何とかなるかもしれないって事で…。予約入れておこうか…。スキーには持って来いの場所だよ、あそこは。」
「お願い、おばちゃん、恩に着る。」

陽子が電話した先は今年の夏休みに訪れた群馬県みながみ町の温泉旅館の女将、
陽子の叔母に当たる児玉朋江である。

「子供6名に大人2人。二部屋で良いって事ね。」
「うん。私たち子供は全員オッケーなんだけど…。大人の2名は、これからなの。じゃ…部屋…お願い。」

「はいはい。…何か…あんたたち…考えてんじゃないの…ふふ…。お母さんには…話し、してあるんでしょ???」
「うん。一言返事でOKだった。」

「そっ、分かったわ。じゃ、最後の1泊はウチに泊まるって事で…。年始、待ってるわね。」
「うん。ありがと。お願い。」

そして電話を切り、
「ヨシ、こっちはオッケーっと。」



リビングでテレビを観ていた楓のスマホに、
「おっ、陽子から、来た来た来た~~!!!…ん、よ~し、よしよしよし~ふふ。」


そして翌日、教室で…楓。
「…って事で、予想通り、私達6名はOKねぇ~!肝心要があの2人。」

そして朱美。
「では、こういう時は、やはり、レディーファーストで…女の人から、参りましょうかぁ~!」
ルンルン気分の朱実。

「では…、例の如く…お昼休みに…。」
と、楓。



「せ~んせ、優美子せ~んせ。」
ピアノを弾いているお昼休み中の相磯のいる音楽室。

「あら3人共…。どうしたの…???」
「実はね…。」

先にそこまで話して楓にバトンタッチの朱実。

「お願いがあって来たんですけど…。良いですか…???」

その楓の言葉に、少し目を丸くしての相磯…。
「お願い…???」



「ヨシ、こっちはオッケーっと。」


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「ひ~らめいちゃった~。」

  1. 2016/03/30(水) 10:59:38_
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「あ~ん、もう…。」
悔しがる朱実。
「何で校長が…陣内に…???」

「…ふ~ん…。でもさ…陣内…、その紹介って、どう思ってんだろ…???その人と…会ってんのかな…???」
焦点の合わない顔して楓…。

「…って、言うか…あれから…優美子先生…、全く変わんない感じだよ。」
今までの経緯を考えながらの陽子。

「何か…引っ掛かるなぁ…。」
上目遣いの大輔。

「…ん…???大…???」
「何で…今…校長が陣内先生に紹介…???そもそも…前からでも良かったんじゃ…???」

その大輔の一言で…楓。
「あっ!!!!…もしかして…。」

そう言いながら、また楓の机で集まる5人。

「うそ…???」
「…そこまでやるか…???」
「でも…あの校長なら…。」
「ひょっとして…、有り得る。」
「か~~!!!!」

楓、
「だって、これしか考えらんないでしょ。」
「まぁ…ねぇ。」
と、朱実。

「歳相応で、何となく…脈ありそうな人物がすぐ傍にいて…、それでも鈍感な男って…訳だから…。…って…、言っちゃった…。キャハ。」
ひとりで受ける陽子。

「…で、どうすんだよ、これから…???」
腕組みをして慎二。

「シッシッシッ…。ひ~らめいちゃった~ピーン。」
変顔の楓…。

「なんなのよ、その顔…???ひらめいちゃった…なんて…???」
陽子。

陽子の顔を見て楓…。
「何々…私の顔見て…???……へへ…、そんな…見られると…私…恥ずかしい…。」

「…って、おい…。…陽子~~。」
そう言いながら、
「こういう事。」


「ほっほう~~!!!!そう…言う事~!!!」
「おっもしれぇ~!」
「いいじゃん、いいじゃん。」
「はははは…な~るほどね~ははは…。」
「ククク…。いいかも…。」

楓…、
「でっしょう~!!!…そういう事で、陽子…一応計画…しちゃおう~。」
「OK~~シシシ…。」



「ひ~らめいちゃった~。」


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舞台から手を振る五月野。

  1. 2016/03/29(火) 06:24:08_
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「良~く知ってるな~橘~!」
驚いたように陣内。

「んもう…先生。デリカシーなし。」
「ふふ…そう。でも萌美ちゃん、もの凄い上手よ、これ…。メンデルスゾーン、バイオリン協奏曲、第1楽章。」

「わわわ…、鳥肌立ってくる、凄い。なんて上手なの…。これが委員長の…。」
腕組みしながら演奏に浸る陽子。

演奏が終わった途端にコチラも大きな拍手が湧き上がり、
成績発表では、堂々と優秀賞を勝ち取る五月野萌美。
その瞬間に席を立ちあがり手を振る3人。
その3人に、コチラも舞台から手を振る五月野。




「そうですか~五月野さんも…優秀賞を…。それは、それは、演劇部に次いで、嬉しいですね~うん。お見事。」

翌日、相磯からの報告で、受賞を耳にする奥山。
「…で…、例の件は…陣内先生…、いや…洋祐さんの方は…???」

少し残念な顔をして相磯。
「残念ながら…、帰りに生徒と一緒にお茶を飲んだもので…。」
「あっ、あっ、そう…か…、はは。それなら…仕方ないわね。」

その内、季節は裸樹へと…。


そして…ある話に拍車を掛けるニュースが…。
「ねぇ~楓~、あれから結構時間経ってるけど、どうするよ、例の件…???」
窓越しを後ろ向きに朱実。

「そうよね~、中々進展ないよね~!」
朱実の席で右肘を着いて陽子。

その時、教室の後ろの入り口から慎二が急ぎ足で…、
「おいおいおい、ニュース、ニュース。」

「何々何々。」
楓の席で固まる4人。それに智志に小さく手招きする陽子。
小さな声で楓、
「大!!!」
「ん…???」

慎二、
「校長が、陣内に年上の女性を紹介してるって!!!」
「うそ――――――っ!!!!」
「え~~~!!!」
「どうするよ~~!!!」



舞台から手を振る五月野。


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涙が流れて止まらない。

  1. 2016/03/28(月) 18:43:55_
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「はい、お電話代わりました、名取です。……、えっ、あ…、はい、そうですか。ありがとうございます。…はい、確認させて戴きます。わざわざご連絡戴き、ありがとうございました。失礼します。」

受話器を置いた途端に名取祥子。
「やった―――――ッ!!!!」
と、大喜び。

その声に、周りにいる教師陣も…、
「ど…どうしたんですか、名取先生…???」
「地区奨励賞…取っちゃった―――――ッ!!!」

「え―――――っ、演劇部…!!!凄いや…、ははは…、おめでとうございます~~!」
「やりましたね名取先生、いや~実に素晴らしい。」

「ははは…、こりゃ活気づくぞ~生徒たち~~!」

歓喜に沸く職員室。その日の昼休みには早速校内放送でそのニュースが流れ、
それぞれの教室や体育館でも、そして校内全体でも歓喜が湧き上がった。

何より喜んだのが舞台で演じた生徒たち、その全員が涙を流した。
その中でも陽子は、楓と朱実に抱き締められ、
数分、涙が流れて止まらなかった。

それに楓も朱実ももらい泣き。
「陽子、陽子、陽子…。やった、やった。うんうん。」

そして、その演劇部の地区奨励賞受賞には分野は違えど、
こちらにも影響をもたらした。

相磯から薦められて訪れた会場。
楓…、
「五月野…こんなところで演奏するんだ…、心臓…強いね。」

「いやはや…凄い緊張感…。」
「うんうん。」
と、朱実と陽子。

教え子だからと言う事で、ある意味では、無理やり同席させられた陣内、
「あんまり…クラッシックは…はは…。」

「ん…、萌美ちゃんも…負けてないわよ。ふふ…。」
意外と余裕の相磯。
「さ、始まった。」

朱実…、
「あっ、この曲、あん時聞いた…。」
そして楓。
「うん、メンデルスゾーン。」



涙が流れて止まらない。


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一瞬、目を落とす陣内。

  1. 2016/03/27(日) 18:20:20_
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「でも…結構…他の先生の年齢も…知ってますけど…。私が31、他の男性教師は…殆どの先生…若すぎるか、かなり年上になっちゃいますから…。」
「ふんふん、なるほど…。…考えてみれば…、そうなるか…。」

頭を上下に奥山。
「そういう…優美子は…もう…決まっている男性…いるんだっけ…???」

その奥山の言葉に今度は相磯の目が点。
「や~だ、眞理子~バカ。」
「ははは…、これは失敬、そうだった、そうだった、もう…あんたには…ねぇ…。意中の…素敵な男性が…。ははは…。」

「もう~。」

そんな奥山と相磯の会話を聞いて陣内…、
「えっ…???相…磯…先生…、好きな人…、いる…???か…。」
「そう…。優美子には…いるんだって。スポーツの好きな男性の方…、とでも、言っておきましょうか…。」

その言葉を聞いて、一瞬、目を落とす陣内。
「…と、言う事で、陣内先生…、頭の隅に…留めてくれて頂けないかしら…、その彼女の事…。」
「は…、はぁ…。」

「ん~~やっぱり美味しい…これ…。これなら…男性にも…受けるんじゃないかしら…???」

そう言う風に言う奥山に…、
「そうですね…、うん、旨い。」
少し元気なく…。



帰りの電車の中で陣内、
「そっか~いるんだ。当然っつったら…、まっ…当然か…。」



コチラはまだホームのベンチで…。
「んもう~びっくりした、何を言い出すかと思ったら、眞理子~!」
「まっ…、いきなりあんたの事…好きなんじゃないの…???…な~んて言っても、答えてくれないでしょ。」

「…で…???これからどうすんのよ???そんな…紹介したい女性なんて、いる訳ないのに…。」
「まぁ…嘘も方便。どうにか…なるでしょ。」



一瞬、目を落とす陣内。


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「思いを寄せている女性…。」

  1. 2016/03/26(土) 06:53:01_
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ワインを1口、2口、飲みながら奥山。
「陣内先生。」

いきなり名前を呼ばれて陣内、
「あっ…、はい。」

少し…間をおいて…、奥山。
相磯の顔をチラリと見て、視線を陣内に、ビールを飲み込んだ瞬間に、
「先生は…ひょっとして…思いを寄せている女性…いるの…かしら…???」

その奥山の一言に、
「ブッ!!!……あっと…、ごめんなさい。」

「先生…だ…、大丈夫…???」
相磯。

「あ~すみません、大丈夫です。はい。はは…。」
「ごめんなさいね、陣内先生…、いきなりこんな事…言い出して…。」

「あっ、いや…。大丈夫です。はい。」
「もし…、なんて…、こんな事を言うと語弊になっちゃうんだけど…。もし…いらっしゃらなかったら…、紹介してあげようか…、なんて…思ったりも…。」

その一言で、いきなりかしこまる陣内。
「あっ、いや…あの…、まあ…、どう…???」
「そっ、そうね…、いきなりこんな事言われて…、普通なら、戸惑っちゃうわよね~!…まっ…でも、今回、いい機会だから…。そんなに先生方と一緒に、お食事なんて、私の場合…ないものですから…。」

「は…はぁ…。」

「でも…校長先生…、陣内先生に紹介出来る女性の方って…???」
にこやかに言う相磯。

「うん。私の知り合いに…、1人いるのよ、陣内先生みたいな人にはお薦めの女性の方が…。」
「えっ…、僕に…???」

「そう。陣内先生にお薦めの女性…。少し…年上になるんだけど…。」
「年上…ですか…。」

「その女性の方…35歳なの…。どっ…???」
「…と、言う事は…、陣内先生の…3つ…年上に…。」

その相磯の言葉に…、
「あら優美子…、陣内先生の歳…知ってるの…???」
「えっ…!!!…あっ…、あぁ…いや…、まぁ…、ね。」



「思いを寄せている女性…。」


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「この勘は…。」

  1. 2016/03/25(金) 06:41:00_
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「ねね、楓…、陣内のあの匂い…。会場じゃあ、言いづらかったけど…。」

そんな朱実の声に楓、
「もう…完璧じゃない、優美子先生の隣であの匂い。」
「あれって…何の匂い…???」

「多分…シャンプーの匂い…。」
「へぇ~~!や~るね~陣内。」

「ん…???どうした…陣内先生がどうの…。そう言えば…会場で…???」
楓と朱実に振り返って大輔。

「ん~、もしかして…陣内と優美子先生…。……かも…。」
最後は口パクで…、朱実。

「うえっ、うそ…!!!マジで…???」
思いっ切り大口を開けて慎二。

腕組みをしながらの楓。
「この勘は…当たるよ~うん。…ねね、くっつけちゃおっか!!!」

「キャハ。」
と、朱実。

「…いい…かも…。」
「うん。」
「お~し。」

合点する男子。


「おっ、楓からメール来てる。……え―――――ッ!!!」
小さな声で…、会場で部員たちと帰り支度をしながらの陽子。
「優美子先生と…くっつける…ってが…へぇ~~!……おっもしろそ…ふふ…。」




「へぇ~校長先生…、こういうお店…知ってるんですね~!」
店内を見渡ながら奥山に相磯。

「うん。友達から教えられて…、と言うか…、一度連れて来られて…、ここのパスタ…もう…最高だったのよ~!私のお薦めはこれ。」
相磯と陣内の前に、メニューを見せながら、
そのメニューの中にあるトマトソースパスタの写真に指を当てる。

「どっ、食べてみる???」
「美味しそうですね~私…これ。うん。陣内先生…は…???」
「あっ、僕も…それで…いいかな~うん。お願いします。」

「ではまず、ウチの演劇部の素晴らしい舞台に…、乾杯。」

奥山と相磯はワインを…、そして陣内はビールをオーダー。

奥山、
「うん。美味い。…ところで…。」



「この勘は…。」


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「へへ…、やりやがった。」

  1. 2016/03/24(木) 12:01:30_
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今まで平凡でも幸せに生活してきた家族にふいに訪れた不運。
夫の浮気がもたらした夫婦の亀裂、そして離婚。
それに追い打ちを掛けるように、母親の交通事故。
その交通事故を発端に姉が大学進学を諦め、
今まで付き合っていた彼氏とも喧嘩別れ、
そんな中で妹が懸命に家族を元の幸せな家族に戻すと言う物語。

その妹役を陽子が演じているのだった。

舞台が終わった途端にいきなり怒涛の拍手が湧き上がる。
その拍手の中で様々な声援が贈られたようだったが、
拍手に消されて良く聞こえない。

「凄~い拍手~!」

そう言いながら抱き合って喜ぶ楓と朱実。
「やった、やった陽子、やった~凄~い!智志~~!」

そう言って智志を見ると、
「…ん、うん。へへ…、やりやがった。」

そんな智志の肩を左から抱き締める大輔。
「すげえじゃん、陽子。」

「何…、智志~目~真赤っ。」
楓が笑いながら…。

「…ん、かかか、見惚れちゃって~この~!」
慎二が握り拳で智志の右手にコツン。

そんな光景を前の席で見ていた奥山と、そして陣内…、
「あなたたち…。えっ…???」
「お前等…???」

そして相磯が…、
「ふふふ…そういう事だったのね。」

会場を出て、仲良く歩く5人の生徒たちを見て相磯…、
「ほ~んとに、仲良しね~あなたたち…。ふふ…。」

その相磯の声を聞いていきなり顔を赤める楓と朱実。
「あっ…、あっ…、あ~!」

口ごもる楓に、朱実も…、
「えっ…、えっ…へへ…へ…。」
と、慎二の後ろ姿の腰の部分に人差し指で小突いて…。
「…ん…???どした~???」

その声で大輔も、後ろの楓に振り返る。
「ん…???楓…???」
「な~んでも…ない。」

奥山、
「さて…、じゃ…私たちはこの辺で…、相磯先生…、陣内先生…、ちょっと私に…付き合って下さいな。」



「へへ…、やりやがった。」


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観客席全体に響き渡る。

  1. 2016/03/23(水) 07:43:31_
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そう言いながら、陣内の顔を、チラリと見て…、
「すみません…相磯先生…、遅れちゃって…。」

頻りに自分が遅れてきた言い訳で、頭を掻く陣内。
そんな陣内に…相磯。
「ふふ…、間に合って、良かった。」

頻りに楓の右腕を左肘で小突く朱美。唇を尖らせて陣内の方に…。
そして、それに頷く楓…。

「さあ、始まりましたよ~!」
静かに奥山が呟く。


透明感のある、そして説得力のある、
しかも、耳に心地良い声が舞台から観客席全体に響き渡る。


「あ~陽子、陽子…、出てきた、出てきた。へぇ~上手い、上手い、はぁ~。…ん、ん…。」
「えっ、やだ…朱美…泣いてるの…???」
そう言いながら朱美の顔を見る楓。

「…って…、そう言うあんた、楓…、鼻声じゃん。」

「もう…さっきから私…だめだ~こりゃ…。次から次…涙…出てくる。はぁ~。」
ハンカチで目と鼻を行ったり来たりしながらも…、
気付けば、前に座っている奥山も相磯も頭を揺らしながら、どちらかの手が顔に…。

「えっ…、もしかして校長先生も…、優美子先生も…、泣いて…???」

そう小さく声に出した楓の目に飛び込んできたのが、
あちらこちらで静かに頭を揺らす光景。

しかも、時には、鼻水を啜る音や、咳払いの音さえ聞こえる。


「凄いわね~彼女たち。良く…ここまで…。」
僅かに相磯の傍に寄り添うように奥山。少し声が震えている。

「え~、私もさっきから…もらい泣きしてます。校長も…。」
「…ん、うん。…この姉妹の動きと、台詞…。はぁ~見せてもらった。」

「ここまで…出来るんですね~彼女たち…。」
「うんうん。中々…の…もん。」



観客席全体に響き渡る。


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「陣内先生、ここ…。」

  1. 2016/03/22(火) 06:06:52_
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その声を聞いて、前に座っている朱実と楓が、慎二と智志に振り向き…、
思わず、
「プッ。」

楓、
「大丈夫よ、陽子…頑張ってたんだから~。」

「女房が出るって…旦那が緊張してるよ、かかか。」
笑いながら楓に耳打ちする朱実。


「さすがに中央発表会ね。このコンクールで入賞すると…、もしかしたら…プロの道も…、って事に…なるケースも…あるとか…。」

そんな奥山の言葉に…、
「えっ…???そうなんですか校長…???」

奥山の隣に座っている相磯。
「じゃあ…陽子ちゃんたち、気合…入ってるでしょうね~!」

それを後ろで聞いていた楓と朱実も…、
「えっ…うそ…、凄~い。芸能界か~!」

「それだけ…、自分の演技に自信を付けさせてくれる。そういうコンクールよ、この発表会は…。」


「…す…、すみません、遅れちゃって…。…ぼ…、僕の…席って…???」
「あ~~やっと来た~!」
その朱実の声で、その周辺が陣内に注目。

「ごめん、ごめん…はは…。」

「先生、陣内先生、ここ…。」

自分の左隣の席に手を付いて相磯。

「優美子先生…さっきから待ってたんだからね~陣内先生~!」

陣内に突っ込むように朱実。
その言葉に奥山。
「おやおや…生徒たちも…分かってたのね~。ははは…。」

その眞理子の言葉に朱実も楓も…、
「えっ…???もしかして…相磯先生…ほんとに…???わっ。」

そう言いながら、お互いに顔を見合わせる。

「どうした…楓…、朱実…???」
不思議がる楓の左後ろに座っている大輔。

「んんん…、後で…。」
と、クスクス笑いながらの楓。…が…。
「あれ…、この匂い…???」

いきなり楓の前から香る良い匂い。
その匂いに、朱実も気付き、
「へっ…???」

当然、陣内の隣に座っている相磯には…、
「えっ…、これって…???」



「陣内先生、ここ…。」


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KCON 2016 Japan × HotelsCombined

  1. 2016/03/22(火) 05:53:11_
  2. 劇場、民芸、芸能全般
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「私の趣味は旅行です。」
な~んて仰る方々って、かなりたくさんいらっしゃると思うんですけど…。

そ~んな旅行好きの方々にちょっと…、いえ…、相当ヘビーなTOPIXが…、
ド~ン!!!

『KCON 2016 Japan × HotelsCombined』
これって…何の事か…お分かりになる…???

勘の冴えている方々なら、もう…ピーン。
「えっ…、私もう…やっちゃう、やっちゃう~~!!!」
な~んて感じになっちゃうんじゃ…。

要するに、旅行好きで、またまた韓国好きの方々にはもう最高。
何と言っても「韓国の全て」が楽しめちゃう韓流フェスティバルの事。
…つまりが…「KCON 2016 Japan」なんですよね~!

そしてもう1つのこちら…。
ホテルの事ならお任せ…。
ほらほらほら…、今回の韓国だって、行ってみたい~なんて思えば、
もう…素敵なホテルがより取り見取りで…。
凄い「ホテル検索」の「HotelsCombined」なのよね~!



つまりはこれ…コラボ企画なの。

今回、画像も貼付してますけど…、
つまりは『ホテルズコンバインド(HotelsCombined)』からアプリをインストールして会員になって…、
それからエントリーフォームからエントリーした方の中から抽選で100名様に、
4月9日(土)と10日(日)に…幕張メッセで開催されるコチラ…。



…のチケット(一日券 11,900円分)が当たるキャンペーンと言う訳なんです。
当日はかな~り盛り上がるんじゃないかしら…。

コチラ…しかも…期間限定で…、もう始まっております。
3月11日(金)~3月31日(木)まで!!!

KCON』好きの方々&旅行好きで韓国大好き~の方々には正に…、
朗報って訳ですよね~♪♪




※レビューブログからの情報 でございます。



ブログで口コミプロモーションならレビューブログ



「場所…お借りします。」

  1. 2016/03/21(月) 11:01:32_
  2. 友達、恋人、恋愛、結婚、家庭生活
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校長室のドアをノックして、そのまま入る相磯。

「失礼します。」
「おや…、相磯先生…。ん…、陣内先生も…。これは、これはいらっしゃい。…で…???」

「校長、すみません、ちょっと、場所…お借りします。」
「はい…???」

「陣内先生のシャツのボタンが取れていて…。」
「ん…???ははは…、そう…。うんうん、ご自由に…。」

「…って…、校長…あの…、私…。」
「…ん…???あ、ははは…、大丈夫、気にしないで、優美子に任せなさい。」

「えっ!!!優美子って…、その…あの…、どういう…へっ…???」
「ごめんなさいね陣内先生…。私と校長…、いえ…奥山眞理子は、従姉妹同士なの…。」

「…と、もう1つ…、殆ど…姉と妹の…間柄でも…ありますけど…。歳の離れた…。」
机の上に両肘を着いて奥山。

「はい…???こ…校長先生と…相磯先生…、い…い、従姉妹…???…え――っ!!!」

その陣内の声の途中から既に、
「先生…早くシャツ脱いで…ボタン、付けますから。」

相磯から急かされるように、そして、かしこまる陣内。
上半身ランニング姿の陣内を見て、
「あら…、陣内先生…、中々良い体…してるのね…。優美子には勿体ない…。」

最後の方は小さく…奥山。





「んもう~陣内先生…まだなのかな~、始まっちゃうよ~。時間…間違えてないよね~!」
そわそわしている朱美。

「大丈夫よ、まだ10分あるから。」
会場を見回しながらそういう楓。

「へぇ~結構観る人…いるんだな。」
コチラもあちこち見ながらの慎二。

「う…うん。」

ボソッと言う智志に…。
「…ん…???なんでお前ぇが緊張しなきゃなんねぇんだよ、かかか。」
「…いや…別に…、緊張なんか…してねぇけどさ…。」



「場所…お借りします。」


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「分かってるよ、任せな。」

  1. 2016/03/20(日) 07:14:47_
  2. 友達、恋人、恋愛、結婚、家庭生活
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 「はい…???…くっついちゃった…って、え…???」
いきなり頭を掻く大輔…。
何かを考えながら…、そしてすぐに、
「あっ、そうか…それで…慎二と智志…。あの顔…。」

「にこにこだったでしょ、ふたり共…。」
「…ん…、あぁ…。何か…あったか…???」

こっちを誰も見ていないのを確認して朱実。大輔の耳に…。

「え―――――ッ、うそ…、すげぇじゃん、それって…。やるな~あいつら…はは…。そっか~そういう事か~!」

「大~!!!」
大輔の顔を見て、にこにこ顔の楓…。

「…ん…???分かってるよ、任せな。」


「楽しそうね…。」
そう言いながら、自分の席に、そして椅子に座る萌美。
「授業…、始まるわよ。」



「あら…、これって…???」
陣内がテストに採点をしている時に、傍で相磯、腰を下ろして。

「えっ…???どうしたんですか相磯…、あっ…。」
そう言いながら自分の右隣で腰を下ろして、
床に身体を向けている相磯の胸元が必然的に目に入った陣内。
相磯が着ているトップスの胸元からブラジャーと深い胸の谷間が目に入ったのだった。

「この…ボタンって…???」
「へっ…ボタン…???」
少し赤ら顔の陣内。

「ちょっと…先生…陣内先生…すいません。」

そう言いながら、自分の椅子に腰掛けて、陣内の着ているシャツを見る相磯…。
「あ~~やっぱり…。」
「えっ…うっそ…、そんな…。」

陣内の着ているシャツの第3ボタンがない。

「これ…先生…、授業…出来ませんよ…。生徒に笑われますね~!ちょっと…良いですか…???ちょっと…着いてきてください。」

そう言いながら、
「彼女たちの事について、話があります。」

そう言って、陣内を連れて入る部屋、校長室である。
「はい…???校長室って…???」



「分かってるよ、任せな。」


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「くっついちゃった~~!」

  1. 2016/03/19(土) 05:29:54_
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小さな声で…楓…。
「私が…大を…、好きって、気が付いた頃からかな…。」
「…って~事は…、群馬…か…。」

天井を見る目をして朱実…。
「うん…。でも…、今考えると、もっと前…。」

「あ~~ひょっとして…、もしかして…、あの時…既に…???」
何かを思い出した様に陽子。
「あの…劇的な出会い…。そして…大ちゃん登場。…ってか…。」

「うん。多分ね…。だって…、大が初めてバスケのあの…デモンストレーション。あれ見て…、へへ…、恥ずかしけどさ…、私…涙…出たんだ。」

「あ~~あ~~、あった、あった、そういう時。いきなりトイレって…あんたトイレ行って…。私…とんだ勘違いしていたからね。」
変顔して朱実。

右拳で朱実の頭をコンと楓。
「あの時からだよね、朱実と陽子…、慎二と智志に…アレ…???って、感じたの…。そして…亜紀さん。」

「うっそ!!!…んじゃ、亜紀さんは、あん時、既に…何かのインスピレーション…感じてたって訳…!!!」
いきなりビックリして朱実。

「カリスマか…亜紀さん…。道理で…私と朱実に…、頑張って…なんて…。」
腕組みしながら陽子。

「それでか…。か~凄い亜紀さん。」


「えっ…???亜紀がどうしたって…???」
自分の机に歩いてきた大輔。

「ほいほい旦那様。」
にこにこ顔の朱実。

それに照れながら言う大輔。
「ばか朱実…。」

「ん~~、実はね大~!」
コチラも笑顔で楓…。

「…ん…???」
「亜紀さんの予感…ピタリと的中!!!」

「へっ…亜紀の予感…???」
そう言いながら、3人を見ながら…不思議そうな大輔。

そして、両手を広げて楓。
「そっ。朱実と陽子が…誰かさんたちと、ピッタリ…くっついちゃった~~!」



「くっついちゃった~~!」


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抱き締めて離さない。

  1. 2016/03/18(金) 05:14:53_
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慎二と智志の体をがっしりと抱き締めて離さない朱実と陽子。
「慎二、慎二、慎二―――――ッ!!!」

慎二の背中で泣きわめく朱実。
「うっうっ、うっうっ、さ…と…し…。」

涙ながらに智志の名前を智志の胸に陽子。

「朱実~~大丈夫だって…。」
「もう…あいつらいないよ、逃げたよ、陽子…。」

「慎二…、好き。」
いきなり朱実。

「私も…、さとし…、好き。」


「えっ!!!え~~~!!!」慎二と智志。



ゆっくりと歩きながら…、鼻水を啜りながら、
慎二の右腕にがっしりと左腕で巻き込みながら、朱実、
「へへ…。」

こちらは、こちらで、智志の左腕に右腕を巻き付け、
頭まで智志の左肩にくっつけながらの陽子。
「ありがと…。」

そして慎二、智志、お互いに、
「へいへい。」



「うそ―――――ッ!!!」
大口を開けてビックリする楓、昼休みの教室で…。
その楓の声に、教室中…注目。

「あ…、いや…私…、はい…ごめん。なんでもない。」

小さな声で朱実、
「…と、言う訳です。はい。報告…終わり。」

「あ…、は…はははは…。そう…、なっちゃっ…た…か。」
びっくりと変顔の楓。
「こんな事って…。なんだか…胸…ドキドキしてる。」

「…って、あんたがドキドキしてどうすんのよ???」
にこにこ顔の陽子。

「だ…だって…、こんな…早く…、しかも…朱実も陽子も…。いやはや…。」

「えっ…???こんな…早くって…???どういう意味…楓…???」
朱実を見ながら、首を傾げる陽子。

「なんだか…、私と朱実…、こうなるって、分かっていたような…。」
そういう陽子に、朱実も…、
「楓…あんたは占い師か…!!!」

「そういう…訳じゃ…ないんだけど…。何となく…、感じてたんだ~!」

「えええ…???どういう…???」
いきなり楓の机に両肘を着けて朱実。



抱き締めて離さない。


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震える声…、泣きそうな声。

  1. 2016/03/17(木) 07:30:54_
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「!!!!」

いきなりゴクリと口の中のものを飲み込む朱実。
陽子の傍の男性が、
「ちょっと…良いかな~???」

震える声で陽子、
「…な…、なによ、あんたたち…。」
そのまま朱実とピッタリとくっつく陽子。

「どこの高校だ~???」
朱実の方の男性。

「あんたたちに教える必要、ないでしょ。」
泣きそうな声で朱実。

「朱…。」

既に、朱実と陽子は、体を抱き締めながら…。
その時、陽子の左腕に自分の腕を回す男性。

陽子…、
「ちょっと~~なに…!!!」

そして朱実の傍の男性も、朱実の右肩に手を置いて…、
「俺たちにさ…。う~ん。」

その時朱実、
「や~め~て――――ッ!!!!」

それでも今度は、朱実の右腕もぐいぐいと引っ張る男性。

「ちょっと―――――ッ!!!!」
既に目から涙を流して朱実。



「へっ!!!今の声…、おい、智志…あれ…!!!こ――の―――――ッ!!!」
思わず、偶然にも転がっていた空き缶を思いっ切り蹴り飛ばす慎二。
その慎二の蹴った空き缶が、見事に朱実の腕を引っ張る男性の目に命中。

「痛っ!!!」

しかも、肩からぶら下げていたバレーボールを、
路上にバウンドさせて陽子側の男性に思いっ切りスパイクする智志。

コチラも見事に顔に命中。
「痛って―――――ッ!」

そしていきなり慎二、
「てめ―――ら―――――ッ!!!」

その声と同時に、智志は陽子側の男性にまっしぐら。
慎二もそのままダッシュして朱実側の男性の腹部に頭から突っ込む。

完璧にふいを衝かれた男性ふたりは、
お互いに、
「おい…、やべ。」

そのまま…まっしぐら。

「ったく~~何てやつらだ。ふざけんな!!!…智志…!!!」
「あぁ~大丈夫だ。…ったくよぉ…。」

その瞬間、慎二の背中からがっしりと抱き付く朱実。
「慎二―――――ッ!!!」

こちらは、智志の胸に思いっ切り抱き付く陽子…。
「あ―――――智志―――――ッ!!!」



震える声…、泣きそうな声。


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偶然にもスポーツ用品店。

  1. 2016/03/16(水) 06:14:58_
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新居と聞いただけで飛び上がって喜んだ楓…、
ではあったのだが…。

そばにいた母の弓枝に、
「あれ…、あんた確か、明後日は陽子ちゃんたちとスイーツ食べに行くとか、どうとか…???」

その言葉を聞いた瞬間、
「げっ!!ヤバ…。…そう…だった…。あ~ん。」

結局、美味しいスイーツはキャンセルとなり、楓は家族と共に新婚夫婦の新居へ…。



「今頃…楓…新居だね~!」
新婚夫婦のマイホームをイメージしながらの朱実…。

「いいなぁ…新居…。」
「何デレーっとしてんのよ、着いたよ、ここ。」

右肩を陽子の左手で叩かれ…、
「おっ、はいはい、ここだ、ここだ。」




「あれ…、慎二…、お前もここに…???」
「ふん…???なんだ、智志~どしたの…???」

「ボールとシューズね…俺は…。」

慎二と智志が偶然にもスポーツ用品店で…。

「そっか…俺は…スパイク。結構…ガタきてっからな~!」
「俺はもう…ボールボロボロ…。」

「かかか…、お互いに…派手に使ってっから…。」
「ふふ…まぁな…。」




「美味しかった~もう…最…高~!」
満足気にニコニコ顔の朱実、お店を出てご機嫌顔。

「楓にもテイクアウトで買ったし。明日までは美味しく食べられそう…。」
そう言いながら陽子。ゆっくりと歩きながら…。

5分くらい歩いた時、
「ちょ…、ちょっと…朱…。」
「…ん…、うん…。」

朱実と陽子を両端からゆっくりとその歩調に合わせて歩く見知らぬ男性。

「…や…、やばいよ陽子…これって…。」
「うん…、どうす…。」
その瞬間、
「走ろう…陽…。」
と、した瞬間に…、朱実のすぐ前に長い腕が…。

「おぅ~っと…。」



偶然にもスポーツ用品店。


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限定販売のスイーツ。

  1. 2016/03/15(火) 11:05:06_
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学校帰りに公欠で休んでいた大輔からメール。
「やられたよ、明和に完敗。」

「そっか~!大が出てても…、駄目だったか~、やっぱり…強いんだ、明和。」
メールを見ながら楓。

「何てったって、去年の準優勝校だからね~!あ~あぁ、終わったか~高2の夏も~!」
思いっ切り両腕を空に向けて伸ばしながら朱実。

「しっかし…、誰よ、あの子…、妙にすばしっこいし、ボールさばき…凄かったよね~!」
「うん。」

「さてと。今度は私の番か…。」
楓の左隣で歩きながら言う陽子。

「11月だよね、演劇コンクール発表会。」
と、楓。

「陽子、ガッツだぜ。」
右手で拳を作ってガッツポーズをする朱実。

「うん。…あと…1ヶ月半…、か…。」



「あっ、これいい、いい。ね、大、見てコレ!!!」
ショップの店先のレディスグッズを見て楓。

「ほっほう~、こういうのも…ある…か。ふ~ん。」
「どうよ、どうよ、これ…ほら…。」

「はは…楓なら、何でも似合うよ。」
「うっそ~~!!!」

そして、歩きながらふらりと入ったカフェで…。

「そうなんだ、じゃ、大の2番目のお姉さんって、来年、大学なんだ。」
「うん、だからただいま猛勉強中。」

「そっか。綺麗な人だよね、大のお姉さんって!!」
「プッ!?えっ、え~~!!!」

「な~に吹き出しちゃってんのよ~!かかか。」



「な~んか感じ違うよね~楓がいないと…。」
朱美と2人で限定販売のスイーツを食べにショップに向かいながら陽子。

「まっ、仕方ないや~な、新婚夫婦のご招待とあらば。」



季節は秋。10月下旬の土曜日の午後、
3人で以前からチェックしていた限定販売のスイーツを食べに…。
ところが丁度その日の午後に、橘家全員が新婚夫婦の新居に、招待を受けたのである。

楓、
「えっ、新居!!!!」



限定販売のスイーツ。


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「ん~、いい匂いだ。」

  1. 2016/03/14(月) 07:44:01_
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片や男子バスケの方もBブロック最終戦まで勝ち残ったものの、
前回準優勝の明和高校に着いて行くのが精一杯という状態…。

沖田…、
「ちっ、さすがだね~明和。」

そして中居も…、
「こいつら…、どんだけ動けんだい。」

そして大輔。
「着いて行けねぇか…。次だなこりゃ。」

こちらも力尽き敗退。
職員室の自分の机に戻るなり陣内、
「いや~完敗。さすがに前回準優勝の明和。やられましたよ。」
「お帰りなさい、先生。…その表情だと、男子も…。」
少し沈みがちな表情で、陣内に話し掛ける相磯。

「まっ、女子も、男子も、良くここまで頑張ってくれたと思います。去年とは全く動きが違ってましたから…。」

その時、陣内の脳裏に一瞬触れた感覚…。
そして一言…、
「ん~、いい匂いだ。」

相磯…、
「えっ…???」
「もしかして…、この匂い…先生…???」

相磯の方をあまり顔を動かさずに横目で…。

「陣内先生…、何か…???」
にこやかな表情で、わずかに顔を前に、
そして陣内の横顔を見ながら相磯。

「…あ、いえ、別に…。さ~てと、報告しなきゃ。」



「…そうでしたか…。男子も…。でも…、今回は大収穫ね、男女共に…。良くここまで健闘してくれましたよね。」
陣内の報告に、そう応える奥山眞理子校長。

「ええ…、何かしら…去年とは違う、…、何て言うか…、弾みのようなもの…感じました。」
「ふふ…、あの子たちですか。」

「えっ…???あの子たちって…???」
「ふふ…、陣内Perfume…。そして…橘樹大輔。」

「えっ…、校長…、その…なに…Perfumeって…???何で…知って…。え…???」
「ん~~。一応…私にも…教えてくれる人…いますから~ふふ…。」

「あ~~、はい…???…だれ…???」



「ん~、いい匂いだ。」


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接戦…、苦戦…。

  1. 2016/03/13(日) 06:12:26_
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「先生~エッチ!!!」

  1. 2016/03/12(土) 07:20:28_
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陽子の後ろから歩いてくる相磯。
「チーム関係者って言ったら、入れてくれた。ふふ…。」

「優美子先生~!来てくれたんだ~!」
いきなり賑やかになるバスケ部員。

「陣内先生…、どうなってます、今回…???」
笑顔で陣内に近づいて話しかける相磯。

「え~~良い感じです。」

トップスは薄いイエローのTシャツ。そして袖ぐりには細かなフリル。
Tシャツの裾をしっかりとインしての、ウエストにポイントを置いた、
インプレッションあるバックルのベルトの下には、
しっかりとした美脚ラインのデニムのウルトラストレッチ。

そんな相磯のスタイルを、照れながら顔は動かさずに眼だけを上下に動かす陣内。
薄らと額に掻いた汗を右の指で拭いながら、
「はは…、ありがとうございます先生…、また…来てくれて…。」

「ぷ~~~っ、先生~エッチ!!!」
朱実がいきなり、そんな陣内を見て笑いながら…。
「何、優美子先生…じろじろ見てるんですか~???」

さながら…、相磯のスタイルの良さを見ながらの部員たち。
「まっ、仕方ないよ、優美子先生…スタイル良いから…。」

そしてまた別の部員も…、
「……あ~また~、そんなとこ見て…。」

ますます顔を赤くする陣内。
確かに、相磯のコーデは、そのトップスからしても、
胸の部分は女子高生から見ても憧れる。
しかもウエストから下は正に両脚にしっかりとフィットしている。

「こら…お前たち…余計な事は言わない。橘~良いぞ~そのまま後半も行け~!!!」
「はい。」

そんな楓の左腕を朱実が右腕で小突きながら、
「ねね…、…でっしょう~!!!」
「うん。もしかしたら…、このふたり…。」

にたにたしながらの楓と朱実。
陽子を見ながら、眉毛を上下に…。

陽子…、
「あ~~ん。ふ~ん。」



「先生~エッチ!!!」


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「旦那も旦那なら女房も…。」

  1. 2016/03/11(金) 05:46:43_
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「五月野…ひとりだけの稽古って…、もしかして…、発表会でもあるか…???」
流れるメロディを聴きながら楓…。


「だってさ~試合にあんな風な恰好で、普通…来るかな、若い女性が…???」

ぶつぶつと言っている朱実に、楓。
「あっ、そっか、あの時の優美子先生…あの洋服…。」
「でしょでしょ、そう思うでしょ楓だって~!」

その朱実の言葉に楓も…、
「う~ん。」

思わず腕組みをして…。

「何々…どうしたのよ、ねぇ~???」
と、陽子。

「実はね……。」

先日のバスケの試合に来ていた相磯の事を陽子に話す朱美。
すると陽子も…、
「えええ…、じゃ…優美子先生…、ほんとに…陣内を…???…うわっ!!」




「わっ、すげ~!ま~た決めたよ大ちゃん。や~るね~!」
大輔が放つスリーポイントが決まり、指差して楓の顔を見ながらはしゃぐ朱美。

「ん~、良い感じ。こりゃ、敵さん…追い付けないねぇ。」
朱美と陽子の真ん中で楓。

「あっ、またこっちボール。」
陽子のその声でゲームセットの笛の音。

「ヨシ。3回戦進出…っと~!」
そう言いながらガッツポーズを取る朱美。

「あっ、大ちゃん、こっち見て手ぇ降った~!」
そんな陽子の声と同時に大輔に手を振る楓。



そして、片や…、
「何なのよこれ…???旦那も旦那なら女房も…ここまでやるか~!!!」

朱美がそんな言葉をぼそっと口に出す程に、楓のプレーは調子が良かった。
そして、得点をする度に、2階の席で見ている男子部員たちの中の、
大輔の方に顔は向けられていた。

前半ハーフが終了したところで、
「楓~どう…???どうなってる…???」
手を振りながらチームに歩いてくる陽子。

「あれ…陽子…???良く入ってこれたねここ…???」
そういう楓の声に陽子、
「ほら…。」



「旦那も旦那なら女房も…。」


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「はぐらかされてるわ…こりゃ…。」

  1. 2016/03/10(木) 11:18:14_
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「陣…内…先…生…???」
ピアノに顎を乗せて、上目遣いに相磯を見て朱実。

「え―――っ!!!」
大きな声を出す楓と陽子。
「うそうそうそうそ…、まじで…???」


「陣内…先生か~!…うん。悪くは…ないかな…。」
朱実に優しく反応しながらの相磯。

「じゃ、じゃ、じゃ~あ~あ~。」
そんな朱実に…。

「嫌い…でも…ない。…だって…、他に、素敵な先生たちもいるから…。」
「えっえっ…。えっ…たとえば…???」

「ほら…、体育の兵頭先生や、理科の加藤先生。…それ…から…、数学の野呂先生…。」
「えっえっ…うそ…、先生たちって…結婚してなかったっけ…???」

「うん、まだ…確か…みなさん…独身のはずよ。うん。」
「え~~っ、うっそ~!!!」

「完…璧に…、はぐらかされてるわ…こりゃ…。」
変顔して笑う楓。


「じゃ、先生…私たち…。ねっ、陽子、朱実。」
楓の言葉に、にこやかな顔で相磯、
「うん、じゃ。」

「え~~陣内じゃ…ないのかな~???」
頭を傾げる朱実。

そんな朱実に楓、
「ほらほら行くよ。」

その時に、音楽室のドアを開けて入ってきた五月野萌未。
「あら…、楓に陽子、朱実…???」

「五月野…???」
と、楓…。

バイオリンのハードケースを持ちながらの萌未。
「うん…。私これからちょっとだけ稽古。…優美子先生…お願いします。」

「ふ~ん。」

そう言いながら、まだ納得していない朱実を見て楓…。
「ま~だ、考えてるか…あんたは…???」
「だってさ…。」

その内、聞こえてくるピアノとバイオリンのメロディ…。
「あっ、私…この曲知ってる…。」

陽子のその声に、楓…。
「メンデルスゾーンの曲ね…これって…。」

廊下まで流れるメンデルスゾーン、バイオリン協奏曲、第一楽章。

朱実…、
「委員長、これ…練習してんだ。凄っ。」



「はぐらかされてるわ…こりゃ…。」


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相磯も陽子も楓も…「!!!!」

  1. 2016/03/09(水) 06:31:35_
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「わ~綺麗な曲~!いいなぁ~!」
相磯が弾いているピアノ曲にほんわかとさせて陽子。

「ふふ…でしょ、先生も好きなの、この曲。」
そう言いながら陽子を見て、そして楓と朱実を見る相磯。

「ショパンの…ノクターン…。」
そう言う楓に、
「ふふ…さすがは楓ちゃん、分かった…???」
そんな相磯にニッコリの楓。

「聴いたときはあるんだけど…、なかなか作曲家までは…ははは…。」
舌を出す朱実。

そして弾いている手を止めて、相磯。
「…で…、どうだった結婚式???」

その言葉にしっかりとお辞儀をして楓、
「ありがとうございました。優美子先生のお蔭で素敵な思い出…、出来ました。」
「そう~良かったじゃな~い。うん。」

「お母さんなんて、びっくりしてた。どうしたの…その化粧って…。」
「ふふ…、ちょっとした…お手伝いね、うん。」

「ねねね、先生~優美子先生~???」
何やらニコニコ顔の朱実。
「…ん…???どしたの朱実ちゃん???」

「こんな事…訊くの…、恥ずかしいんだけど…。」
「ふ~ん…何…???」

「先生……、あの~~好きな人…って…???」
その瞬間、相磯も陽子も楓も…、
「!!!!」

そして陽子も楓も一緒に、
「あーけーみー!!!」

思い掛けない朱実の質問に、一瞬ドキンとした顔をした相磯も…、
すぐに穏やかになって…、
「先生の…好きな…人…か。…ん~~。」

「もしか…して…。」
「何々…、もしかしてって、誰々…誰よ朱実~~???」

知りたい、知りたい、と言うような目をして陽子と楓。
そんな陽子と楓の真似をして相磯…、
「えっ、誰々…朱実ちゃん???先生も知りたい。」
「えっえっ、え~~!!!陽子も…楓も…気付いてなかったの…???」

「って…、誰よそれ…???」
顔を見合わせての楓と陽子。

朱実、
「ふ~ん。そっか。」



相磯も陽子も楓も…「!!!!」>


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「行ったのね、彼女…。」

  1. 2016/03/08(火) 06:49:23_
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「男子は男子で、転校生…、頑張ったみたいじゃない。それに…女子は女子で、時間切れぎりぎりで1点差。私も…観に行きたかったな~!」

そんな奥山の言葉に、
「よく粘ってくれましたよ。最後に、ああなるとは…全くの…予想外で…。」

少し照れながらも頭の後ろを掻きながら陣内。
「何だか…期待できそうね…また…ふふ…。橘樹大輔君。…そして…橘楓さん。」

陣内の顔は見ずに奥山。
「はい。…えっ…???」
「それはそうと…、試合に相磯先生も…行ったんでしょ???」

「えっ…???え~。女子の最後の方…、来てくれてましたが…。部員たち…、舞い上がってましたけど…。それが…何か…???」
「うん…???そっ、それならいいけど…。そっか…、行ったのね、彼女…。」
最後の方は陣内に聞こえないくらいの声で…。

陣内の目をチラリと見て、また視線を外して、「クスッ」と笑って奥山。
そんな奥山の顔を見て…、
「はぁ…???」



お昼のお弁当を食べ終えて、朱実。
「ヨシ、行くか、楓???」
「うん、行こ行こ。陽子~行くよ~!」
「あ~、ちょっと待って~!」

そんな3人を見て慎二。
「あ~ん…???」

首を傾げて、そのまま大輔を見て…、
「大…???」

慎二と同じように、首を傾げる大輔…、
「……???」

教室から飛び出す3人を見て智志も…、
「え…、何だ…???」

教室を出てにこにことしながら3人。
「多分、この時間なら…、だね。」

楓と陽子を見て朱実。そんな朱実に応えるように楓…。
「…だ…と、思うんだけど…。」

やがて、廊下にも聞こえてくるピアノの音。
「ビンゴ~~!!!いたいた先~生~!!!」

手を振りながら音楽室に入る3人。
そんな3人に気付いてピアノを弾きながらに微笑む相磯。

「ふふ…お出ましですか、3人トリオ…、陣内Perfume。」



「行ったのね、彼女…。」


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「ほ~んと、嬉しい。」

  1. 2016/03/07(月) 18:24:52_
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「お母さん、来たよ。」
「あ~楓、着いたわね。どう…試合…???…は、良いけど…、あんた…???」

「…ん…???何…???」
「孫にも衣裳って、言うけど…、はは…、中々良いわね、その洋服…・。」

「へへ~!でしょう。…って、自分の娘にそういう事…言うか…???」
「いやいや…。でも…、それに…あんた…。何処で教わったのその化粧~???」

「ははは…、まぁね~!って、実は、これ…試合観に来た優美子先生にやってもらった。試合は~~しっかりと、勝った~~じゃじゃ~ん。」
「へぇ~相磯先生に…そう~!良かったじゃない、シードって聞いてたから、ヤバいかな~って、思ったけど…。」

「1点差、1点差。」
「おやおや…。でも、勝は勝ち。」

そして披露宴の時間となり、司会者の女性の声…。
「…新郎新婦の入場です。」

「うわぁ~~美希姉ぇ~綺麗~~!!!」



そして夏休み後の教室。
「すご~綺麗~!これ…楓~???」

楓のスマホの画像を覗き込む陽子。
「めちゃくちゃ綺麗だった楓。優美子先生に化粧までしてもらって。ねぇ~!!!」

そんな朱実に楓。
「へっへっへ~!まぁね~!」
「…で…、この…オールインワン…。…もしかして…大ちゃん…???」

楓の洋服の写真を見ながら陽子。
眉毛を上下に動かしただけの楓。

「やるわね~大。」
顔を少し後ろにずらして大輔の背中を見て陽子。
そう言う陽子に、
「って~、あんたも…大かい。」
「かかか…ごめんごめん。でも綺麗~私も…こういうの…欲しいなぁ~!」

楓と朱実、顔合わせて…ニッコリ。



「おめでとう、陣内先生。まずは…初戦突破ですね。」
陣内の報告に、ニコニコ顔の奥山眞理子校長。

「ありがとうございます校長。男女ともに緒戦からで出しが良いとは…。」
陣内のその言葉に奥山、
「ほ~んと、嬉しい。」



「ほ~んと、嬉しい。」


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「手ぇ~降った。誰にだよ、おい。」

  1. 2016/03/06(日) 05:51:01_
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体育館の入り口フロアで…。
「えっ…誰…あの子…???いや…楓~~???凄~!!!」

まだ入り口フロアでお喋りをしているバスケ部員が、相磯と朱実と楓の姿を見て…。
「凄、凄、綺麗~楓~!良い、良い。これから…結婚式ね~。あ~それで~優美子先生~。」
「うん。じゃ…、行ってくる。」

「ガッツだぜ、楓~!」

ガッツポーズをしてバイバイと手を振る朱実。
「ははは…私が主役じゃないんだから~じゃ。バッグお願いね朱~!」
「おぅ、任せな。」

体育館の外。そこにもまだ立ち話をしている、今度は男子バスケ部員。

「へっ…、あれって…、もしかして…2年の…橘か…。楓…???」
「…ん…???あっ、そうだ、そうだ、橘…。何…デートかよ、これから…。おめかししちゃって…。ひぇ~彼氏…羨ましいねぇ~!」
「って…、あいつに彼氏…いたの…???うっそ~~!」

そんなバスケ部員を見ながら楓、その中にいる大輔を見つけてニッコリと…。
そして手を振って。
そして、そんな楓に、メンバーが気付かないように手を振る大輔。

「おいおい、今…あいつ、こっち見て手ぇ~降った。誰にだよ、おい。」

それぞれを見回す男子部員。
「誰…???」
「いやいや…俺じゃない、俺じゃない。」

何も言わず、クスクスと笑う大輔。ポケットからスマホを取り出し、
「行ってらっしゃい。綺麗だぞ、楓。」

すぐさまメールに気付いてスマホを見る楓。
前を見て歩きながら、右手だけを挙げて手を振る。

そんな楓の後姿を見ながら、ニッコリと笑い、
「さ~てと、先輩、帰りますか~!!!」
「だな~。一週間後は、2回戦。鍛えとけ、大輔。」

トンと大輔の肩を叩く沖田。

既に、男子部員も橘樹から大輔に呼び名が変っていた。
「はいな。」



「手ぇ~降った。誰にだよ、おい。」


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「ちょっと、ここ、座って…。」

  1. 2016/03/05(土) 16:59:47_
  2. 友達、恋人、恋愛、結婚、家庭生活
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「誘導尋問…。あっちゃ~~!この…バカたれ。」
自分の頭をペンと叩きながら朱実。

「いいじゃない、あなたたち3人共、可愛くって綺麗なんだから、彼氏のひとりやふたり…、いたって当たり前だと先生…思うんだけど…。」
「優美子先生…、その言葉…ちょい、刺さるけど…。」

下唇を前に出しながら悔しがる朱実。

「はいはい、まずは…楓ちゃん、着てみてそれ。」
「うん。」

「わ~お、良い、良い、完璧~!」
目を真ん丸にして朱実。

「へへ…どお…???」
「いいんじゃな~い。うん、おっけ~!」

腕組みしながら、楓の全体を上から下まで見る相磯。
「じゃ、楓ちゃん、ちょっと、ここ、座って…。」

椅子の上をトントンと叩いて、
そう言いながら自分のバッグを持って中からポーチを出す相磯。

「はい…???…あっ!!!そういう事か…。」

相磯が自分に、何のために付き合うか、その理由に合点がいった楓。

「折角の結婚式だもの、ちょっとはね~。お節介だけど、ちょっとお手伝い。」

楓の顔と髪に高校生らしくもあるが、少しだけ化粧を施して相磯。

「すげぇ~楓~先生~上手~!」
両手をガッチリと組んでニコニコ顔の朱実。

「ヨシ。こんな…感じかな~!いいんじゃない、楓ちゃん。」

そう言う相磯に、
「楓、楓、ちょい、ちょい、こっち!!!」
楓の右手を引っ張る朱実、隣の女子トイレに。

「うはっ、へぇ~いいわ~!」
鏡の自分を見て笑顔になる楓。

「ねね、おっけーだよ、おっけーだよ。」
自分の事のようにはしゃぐ朱実。

「気に入ったかな~???」
トイレに入ってくる相磯。

「ありがとう優美子先生~!!!」
「うん。」



「ちょっと、ここ、座って…。」


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数秒後…。

  1. 2016/03/04(金) 06:00:11_
  2. 友達、恋人、恋愛、結婚、家庭生活
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「大丈夫だよ、朱実~!シャワー浴びて行くから。」
そんな楓の言葉に、相磯。
「これから…結婚式って…???」

「この後、従姉の結婚式があるんです。だから、これから準備して…。」
「そっか~!あっ…、ちょっと…先生…付き合って良いかな。途中まで…???」

「は…い…。いいですけど…???」

体育館の更衣室とシャワーを借りての楓。

「ヒャ~、これ着て行くんだ~結婚式~!」

ロッカーの内側に掛けた洋服を見て、そして手で持って、朱美。
「ねね…これって、楓…選んだの…???」
「ほ~んと、素敵~!中々センスあるじゃない楓ちゃん、うん。」

笑顔で言う相磯。

「へへへ…。でしょう~!!…って…、言いたいんだけど…、実は…私じゃないんだなぁ~、このオールインワン選んだの…。」
少し気取った感じの楓。

「…って~事は…もしかして…???」
楓の右腕を小突きながら朱美…。

「へへ…内緒だよ~!」

「はは…。それじゃあ、楓ちゃんにもいよいよ、彼氏が出来た。…と、言う事で…。」
「へっ???優美子先生、どうして楓に彼氏が出来たって…分かったの…???何も言ってないけど…???」

相磯の顔を見て不思議そうに朱美。

「あら…、今言ったじゃない~朱美ちゃ~ん…。楓ちゃんに彼氏出来たって~!」
「…あっ、朱、今、あんた!!!」

「へっ???私…???…今、何か……???」
キョト~ンとしながら目をパチクリの朱実…。

数秒後…。

「あ―――っ!!」
またもや相磯を見ながら…変顔して…。
「先…生…。」

そして…自分の口を塞ぎながら…楓を見て…、変顔のままで…。
「いっ…言っちゃった~あたし…、楓…。」
左手で口を押え、右手で「ゴメン。」

楓…。
「やられたね、優美子先生に…。」



数秒後…。


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「汗びっしょりだよ、先生~。」

  1. 2016/03/03(木) 07:14:42_
  2. 友達、恋人、恋愛、結婚、家庭生活
  3. _ tb:0
  4. _ comment:0
「丁度…良いトコ…観れました。ふふ…。こう見えても…私の…教え子でも…あるんですから…彼女たち。そうでしょ、陣内先生???」
と、相磯。

「はぁ…。いや…先生、来たんなら声…掛けて下さいよ~!」
少し照れながらの陣内。

「わぁ~優美子先生~来てたんだ~綺麗~!…ふふ…、陣内…照れてるよ。」
最後のところは小さな声での部員たち。

「皆~頑張った、頑張った、おめでとう~!」
コートの中で抱き合っているメンバーも、その声に手を振り、
「せんせ~い!」

そう言いながら、いきなり相磯に群がる部員たち。

「綺麗~優美子先生~!」
「どうしたんですか優美子先生~!これからデート…???」
「綺麗だ~う~ん!…陣内先生!!!!」

「えっ、何だよおい、何が言いたいんだよおい。」
少し照れながらも陣内。

「よ~し、みんな~お疲れ、良くやった。」
「照~れちゃって~!早くしないと、誰かに取られちゃうよ、優美子先生~!」
と、部員たち。

「な~に言ってんだよ、ばか、お前等…、相磯先生に失礼だろ。」
汗びっしょりの陣内。

「キャハハハハ、赤くなった~汗びっしょりだよ、先生~!」
「あのな~!すいません…相磯先生…、こいつら…、言いたい放題…。」

そんな陣内の言葉に「クスッ」と、笑って相磯、
「楓ちゃん、凄~い、最後のあれ…。」

今になって、いきなりびっしょりと汗を掻いている楓…。
「みてみてみて先生…、まだ手…震えてる。うそみたいだよ、あんなの入るなんて…。」

そういう楓の両手を握って相磯…。
「うそ…ほんと…凄い、この震え…。へぇ~!」
と、楓の髪を撫でる相磯。

「あ~優美子先生、楓…これから結婚式…。」
と、朱実。相磯、
「へっ…???」



「汗びっしょりだよ、先生~。」


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