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“THMIS mama”~お洒落の小部屋~

読んで楽しや、見て楽しい♪お洒落の小部屋が綴る、ユーモアたっぷりに、笑って過ごせる「生活応援情報」ダイエット・エステ・ファッション・社会・ビジネスと、トコトン学んで笑って“ハイ!スマイル~~♪

「また出たか…、恭子の関西弁。」

  1. 2016/07/31(日) 10:44:35_
  2. 友達、恋人、恋愛、結婚、家庭生活
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「また出たか…、恭子の関西弁。」
玲子。

「ん~~んもう~、構わんとき。…てへへへ。良かった~~。そう言えば、ここに入れて置いたんだった。ジッパーして…。完璧に…忘れてたわ。」
「ま~ったく~、あんたって人は…。」

「もう~、慌てた、慌てた。行こ。」

電車ではわずかに15分。そして、駅から徒歩では10分の位置に、
玲子と恭子の住んでいるアパートがある。
アパートの3階。一番奥の部屋が2人の部屋となっている。
つまりは玲子と恭子は、お互いがルームメイトである。

もう少し詳しく言えば、大塚玲子、そして倉科恭子は、お互いが一人っ子。
しかも、ふたりの実家は、目と鼻の先の御向かいさんとなっている。
そのために、倉科家がその家に引越してきた時からもう玲子は、
恭子が良き遊び相手になっていた。

同じ学年で、素直な性格の恭子に玲子は少々洒落感のある自分にとっても、
いつも、玲子と一緒にいる子供だったのである。

「やっと…冷蔵庫の中、埋まったわ。良し…。」
玲子。

「玲子~こま切れ取って…。」
「あいよ。」

そんな玲子と恭子が、小学、そして中学と高校を経て、
ふたりが夢見たのが自分たちでお店を出す事。
つまりはレストラン共同経営である。
そのために、大学でも経済学部を専攻。
そして、何よりも経験と言う事で、在籍中に専門経験をと言う事で、
ファミレスのバイトを始めたのである。

「おぅおぅ、旨いわ、こりゃ。うん。さすがは恭子。」
「…ん…???ほんと…???良し。ありがと。でも、簡単だからね、これ…。ははは。」

そんな玲子と恭子に男子としては、実際に家も本当に近くに明彦の家がある。
その他の子供たちの家とは、結構離れており、そのために、
いつも遊び相手は玲子と恭子、そして明彦と一緒だったのである。

「恭子~先にお風呂、入っちゃうよ~。」
「O~K~。」



「また出たか…、恭子の関西弁。」


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「ほんとは…、ご飯…一緒に…。」

  1. 2016/07/30(土) 06:21:35_
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玲子の後ろで恭子、丁寧に、
「それじゃ、おやすみなさい。」

玲子も挨拶をして、お互いに別方向に…。

「あ~~びっくりした~。もう…胸…バックン、バックン。おぅおぅ…。」
玲子。

「ふふ…、でも良かったね、玲子…、一日に2回も彼に会えて。」
「うん、ウェルカム。」

「またそれ~~!!!キャハハハハ。」
「さっ、帰ろ、帰ろ。お腹…空いた。」

「玲子~~。」
「…ん…???」

「ちょっと…残念…だったんじゃない…???」
「…ん…???」

「ほんとは…、ご飯…一緒に…食べたかったって…。」
にやけながら言う恭子。

「……、バッカねぇ~、私たち…これ…持ってんのよ~。」
手に持った食材が入ってるスーパーの袋を持って…。

「はいはい、分かりました~。」

本当は、恭子と玲子のアパートの近くにもスーパーはあるのだが、
残念ながら、ふたりが帰る時には、そのスーパーは締まっている時間帯だった。



「あれ…???なんで…???おっかしい…、どこで、どうなって…。ん…???うそ―――――ッ!!!もしかして…ロッカーに落っことした…。」
恭子、改札の手前で…。

後ろの玲子、
「何々…、へっ…???まさか…パス…???」

「あっ…、ちょっと待って、玲子…。」
そう言いながら改札の列を離れる恭子。
「えっ…、えっ…、うそうそ。どこよ、どこどこ…あ~ん。」

懸命に財布の中を探す恭子。
その時、恭子が右肩からぶら下げてあるバッグが恭子のウエストの位置に…。
そのバッグの外側のポケットから可愛いキリンのホルダー。
それを見て玲子。
「あっ…、ふふ…。恭子ちゃ~ん。」
「…ん…???何やのん。人が必至に探してるん…、ちゃん…って…。」

玲子、両膝を少し曲げて…、
「恭子ちゃ~ん、これ…かっわいいねぇ~。」
「…ん…???へっ…???あ~~~ん、もう~やだ~~~。」

「恭子の大好きなキリンだよ~~ん。」
「あった~~~。んもう~~冷や汗掻いたわ。」



「ほんとは…、ご飯…一緒に…。」


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「バイト…の…帰り…、うん。」

  1. 2016/07/29(金) 05:07:09_
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どっちがぶつかったのか分からなかったが、
とにかく、丁寧に姿勢を正して浩二に謝る恭子。
「ごめんなさい。私の肩がぶつかってしまったみたい。」
「あっ、いや…。俺の方こそ…、ごめん…。大丈夫だった…。肩…痛くない…???」
浩二。

「はい、大丈夫です。ありがとうございます。」

「えっ…、どうしたの恭子…、ぶつかっちゃった…???ごめんなさいね~。」
隣で浩二の顔を見て、赤くなっている玲子。
さささと、玲子の後ろに身を引く恭子。

浩司の後ろでニッコリの明彦。

「あっ…あ…、あのときは…、どうも…。はい。玲子です。大塚…。ちょっと…恭子~。…んもう…。」

「あっ…、はは…。いえいえ、気にしない、気にしない。大塚…玲子…さん。うん。覚えてる。ありがと…。」
「い…、今…帰り…???」
控えめに玲子。

「あ…、あぁ…、田端と…居酒屋の帰り…、うん。」
「飲んでたんだ…。」
玲子の後ろで小さな声で恭子。

「そ…、そう…、私たちは…バイト…の…帰り…、うん。」
恥ずかしそうに…玲子。

「バイト…???」
今度は明彦と一緒に顔を見合わせて、浩二。

「へっ…???バイトって…、恭子とふたりで、バイトしてたんだ…???」
明彦。

「うん。…だって…、あんまり…親に心配掛けたくないし…。…って言うか…、元々、始めから、決めてたバイトだし…。ねっ、恭子。」
玲子の後ろで、頷く恭子。

「へぇ~~。そうだったんだぁ~。」
そう言いながら、浩二の左肩に右肩で、「ほら。」とでも言うように明彦。

浩司…、
「うん…、いや…、あの…。うん。じゃ…、気を付けて…、また…。」
照れながら玲子にそういう浩二。

その後ろで、手で顔を隠す明彦。

「う…、うん。私たちも、これ…早く持って帰らないと…。」
玲子。

「…あ、だよね。じゃ…また…。」
浩二。



「バイト…の…帰り…、うん。」


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誰かの肩がぶつかった感触。

  1. 2016/07/28(木) 10:58:51_
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「おふたりさん、時間よ、お疲れ~!!!スタッフルームに、クッキーあるから食べてってね~。」
チーフの安藤智香子。

「お疲れ様でした~ありがとうございま~す。ご馳走さまで~す。」
玲子と恭子。

「終わった~、帰れる~。…っと…、食べちゃおうっと…。」
恭子。
「んふ…、うま…。」

「恭子~、帰り、スーパー寄ってこ~。」
「あっ…、そっか~。冷蔵庫の中…乏しかったんだった~うんうん。」

「なになに…、何味よ、それ…???」
「んふ…ん~。」
と、クッキーを摘んで、玲子の顔の前に見せる恭子。

「うわっ、ほんと…ナイスじゃん、これ。」
「ん~~、ふふ…。」

帰り際にスーパーに寄って食材の買い出し。
2人共に買い物袋を持ちながら、今日の出来事を喋りながら歩きながら、
そして、時折、通行人を掻き分けながら…。

2人共に、会話にクスクスと笑いながら歩いている時、
人にぶつからないように歩いていたつもりが…。
歩道の丁度真ん中、恭子の左肩に、「トン」と、
何かしら誰かの肩がぶつかった感触。

恭子、
「あっ、すみま…。」

そんな恭子の声より早く、
「ごめん、大丈夫だった…???ごめんね。」
そう言って、ぶつかった人の顔を見た瞬間、
「えっ…、あっ!!!」

そして、そんな声に、恭子も…、
「えっ、わっ!!!」

そんなふたりを隣で見て、連れの人、
「…ん…、どうした浩二~???」
そして女性を見て…、
「はい…???恭子~???…で…、え~~玲子~~???」

そして恭子も玲子も…、
「え~~~。あ~~~。」

「ばたやん。」
「アッキー。」

「何してんの~お前等…???」
明彦。

「な~~んだ、ばたやんじゃん。」
「いや…、ばたやんじゃ…ねぇ…。どしたの…ふたりして…???」

「いや…、それより…えっと~、何だっけ…名前…はは…。」
頻りにぶつかった詫びに頭を掻く浩二。

「恭子です。こんばんは。」
「あ…、あっ、そっか…恭子さん…だっけ…。」



誰かの肩がぶつかった感触。


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「やきもち…妬いてるって~事。」

  1. 2016/07/27(水) 07:31:40_
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「はは…。うん。まぁ~、な~んかね…、きさくさって…、あるもんな…、ばたやんって…ネーミング自体…。」
「そっか~!!!」

「だって…、昔の芸能人にも…確か…、そういうニックネームの人いたってよ。」
「マジで…???」

「うん、俺のじいちゃんが言ってたから間違いない。」
「へぇ~~~。じゃ…まんざら…でもない…訳か…。」

「はっ…???今更…、その恭子って子…好きになった…って…???」
「はぁ~~???無理、無理。全く対象外。」

そう言って、顔の前で右手を振る田端。
「マジで…、あり得ねぇだろ。」
「ふ~ん。…えっ…???…って、事は…、2人共…対象外…って…???」

「あったりめぇだろ。だから…、お・さ・な・な・じ・み。こ~んな小さい頃から一緒なんだぜ~。いい加減…もう勘弁してくれよ。」
「ふ~~ん、そういうもんかね…???」

そう言って、焼き鳥を一口、そしてビールを喉に流し込む浩二。
「それよりお前…???自分の目の前で…、赤くなってた…ん…???どうよ…???」
浩二に人差し指を差して…。

「田端~お前…言ったよな、惚れんなよ。…って…。」
「まぁ…な。なんか…、小っちゃい時からの幼馴染が、誰かの何に…、なるっていうのが…、何か…な…。今まで一緒だったのが…、なんか…、なくなっちまうって感じで…。」



「田端…、それ…何て言うか…知ってっか…???」
「えっ…???」

「要は…、やきもち…妬いてるって~事。」
「!!!バカ言え。…そんなんじゃ…ねぇよ。……けど…さ…。あいつらには…、しあわせになってもらいたい。…って、言うのも…気持ちでは…あるかな…。憎めねぇんだよ。」

「ふ~ん。」
「…で…、どうよ…玲子…???」

「俺なんかで…良いのか…彼女…???」
「だって…、顔に書いてんじゃん。」

「へっ…うそうそ、どこにだよ…???」
両手で顔のアチコチを触る浩二。

「ははは…、何やってんだよ。」



「やきもち…妬いてるって~事。」


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「ありがと…、ばたやん。」

  1. 2016/07/26(火) 06:08:41_
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「くっくっくっ…。だろ…。」
明彦。

「…いや…、だろって…お前…。」
浩二。

「だから~それって…、小学3年の頃だって…。」
「…ん…???…あっ、そっか…。小っちゃい頃か…。」

「…でも…、あいつ…本人としては、あ~やんが、一番呼びやすかったらしくってな…。」
「ふ~ん。」

「でも、周りの男の子からは、随分と笑われてたな~。なんでお前、あ~やんなんて、変な呼び方すんだよって…。」
「……。」

「その度、傍にいた玲子が恭子を慰めてたっけ…。みんなに…からかわれてたからな…あの頃の恭子。」
「で…???」

「自分なりに…考えたんだろうな~。」
「ん…???」

「その頃から…、絶対に俺の前に出なくなって…、いっつも玲子の傍で…、後ろでだったり…。」
「はっ…???」

「俺の名前…呼びづらかったらしい…。」
「ふ~ん…。…で…???」

「そしたらさ…。…まっ、俺とあいつらの家って、結構近かったから、いつも良く遊んでたんだ。」
「ふん。」

「いつだったか、夏休みの時、恭子の麦わら帽が風で飛ばされて、樹の枝に引っ掛かって…、俺が棒で取ってやったんだ。」
「……。」

「その時…、ほら、恭子…お前の帽子…。って、玲子の左手を握っていた恭子の左手を取って帽子渡したら…。」
「ふん。」

「玲子が…、ほら恭子、ばたやんにありがとうって…。うじうじしながら…、ありがと…、ばたやん。…って…。」
「はっは~、それで…。」

「後で聞いたら、恭子、玲子に、ばたやんって…呼んでも良い…???…って、聞いたらしい。」
「で…???」

「恭子が、その呼び方の方が好きなら、良いんじゃない、良い感じだよ、ばたやん。」
「そういう…事か…。」

「家も近くだし、まだ引越して間もなかったから、友達少なくって、寂しかったのもあったりして…。」
「なっ、ばたやん。」

「…って~おい、お前もそう言うか…???」



「ありがと…、ばたやん。」


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「あいつ…生まれ…、」

  1. 2016/07/25(月) 05:26:20_
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大学生で賑わう居酒屋。

「さっきの話しだけどさ…田端。」
浩二。

サークルの勧誘に捕まって、話しが途中になっていた。

明彦、
「あ~あれね。ごめん、ごめん。実はさ。右にいた子…、覚えてる…???」
「…えっと~…、確…か…きょ…、ん…???…きょう~こ…???」

「ビンゴ!!!」
右人差し指を立てて。
「さっすが~記憶力、いいじゃん。」

「それくらいは…さ。…って…おい…。」
「はは…ごめん。恭子、倉科恭子ね…。実は、あいつ…生まれ…、兵庫なんだ。」

「へっ…???…はぁ~っはっはっ…、な~るほど…。…それで…か…、ばたやん。関西版。」
「小…学…3年…生の時か…、こっちに越して来たの…。関西弁…丸出しだったからな~。」

「ふ~ん。」
「…で…、その隣にいた子…は…。」

「彼女…。確か…大塚…玲子…???」
「これまたビンゴ。」

「根っからの東京っ子だ。」
「はは…、参ったね。」

お通しを一口、口に入れて浩二。
「ふふ…、お前見て…赤くなってたじゃん。」

そう言って、ジョッキの中のビールを喉に流し込む明彦。
「子供ん時から、どこかしら洒落てたからなぁ~玲子…。」
「ふ~ん。だから…アッキーかぁ~。」

「逆に…、玲子みたいな呼び方が出来なくって…、最初は…、何て呼んだと思う、恭子が俺の事…???」
にたにたと笑いながら明彦。

「…ん???何て…???」
「あ~やん。」

その言葉を聞いた途端、浩二。
「!!!!」

いきなり口を左手で塞いで、真っ赤な顔をして、おおよそ3秒程。

「だ…大丈夫か…浩二…???」

涙まで滲ませて浩二。
頻りに右手の平を明彦に向けて…。また数秒…。そして、
「やっべ~~~!!!マジで今…むせ寸前。ひぇ~~~。」

右手の平で自分の顔を扇ぎながら…。
「なんつ~事、言うんだよ、…ったく~!!!」

「きゃっはっはっは。…お前もそっか…。」
「どう…見ても…、あ~やん…は…、ねぇだろ…。完璧に…きもいぜ。」



「あいつ…生まれ…、」


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ファミレスでのアルバイト。

  1. 2016/07/24(日) 10:34:40_
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「失礼します。」

客に丁寧にお辞儀をして恭子。
「お決まりでしょうか~???」

客からのオーダーを聞いてパネルの項目に指を当てて、
オーダーを客の前で復唱する。

「ありがとうございます。お待ち下さいませ。」

その近くの客が椅子から立ち上がり、
「ご馳走、美味しかったよ。ありがとう。」

そう言って恭子に微笑み、向かいの婦人から伝票を受け取る。
そして隣の女の子の手を取り、
「おいしかったね~。」
と言い、女の子も、
「うん。」

母親の脇につかまり、
「ごちそうさまでした。おいしかったです。」
そして、ペコリと恭子にお辞儀をする。

恭子、子供の目線まで腰を下ろし、頭を撫でて、
「ありがとう。おいしかった~、良かったね~~、う~ん。か~わいい~。」

そんな光景をレジで別の客の相手をしていた玲子が、チラリと見てニッコリ。
恭子、子供に笑顔で、
「パパとママと一緒に、またおいでね~。」
「うん。」

「ばいば~い。」

子供も恭子に顔だけ後ろ向きで、
「ばいば~い。」
と、手を振り、両親に連れられレジに向かう。

そして、レジで会計を済ませた家族の子供に今度は玲子。
キャンペーンで渡しているキャラクターのバルーンを持ち、
こちらも恭子と同様、子供の目線まで下りて、
「は~い、お嬢ちゃんにはこれ。メロンパンマンね~、はいどうぞ~。」

そう言って頭を撫でる。

母親が、
「すみません。ありがとうございます。良かったね~。」
そしてこちらも娘の頭を撫でて玄関へと…。

そして、その家族と入れ違いにまた家族連れ。
玲子…笑顔で。
「いらっしゃいませ~!!!」

恭子、先程の客に…、
「お待たせしました~。ご注文頂きましたメニューになります。ごゆっくりどうぞ~。」



ファミレスでのアルバイト。


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「うん、ウェルカム!!!」

  1. 2016/07/23(土) 05:38:40_
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「んもう~~、あんたの方が、…ったくだよ~~こら!!!」
玲子。

「ごめん、ごめん。…で、何てったっけ…彼…。」
恭子

「早瀬~こ・う・じ。」
「はやせ…こうじ…か。ふ~ん。」

「何よ、その…ふ~ん…って…???」
「…えっ…、いやいや…、玲子にも、ようやく、お目当ての男性…登場かぁ~って…、思ってねぇ~。」

「はぁ~良かった~、アッキーの友達か~。」
「ふふ…、玲子、俄然、張り切っちゃうね!!!」

「うん、ウェルカム!!!」
両手をアンバランスに伸ばして、ガッツポーズをする玲子。

「ぷっ…、それって…、何かのCM~!!!」
「えっ…、だっけ…!!!」



「けどさ…。何で田端の事…ばたやん、とかアッキーって…呼んでんだ…???」
浩二。

「あぁ、それ…。」
明彦。

「それに…、お前は幼なじみって、言ってっけど…、彼女たちは高校から一緒って…???…どういう事…???」
「実はさ…。」



「さ~て~、今日も~、頑張りますか~!!!」
玲子。

恭子の背中を押しながら。
「はは…、や~~っぱり、張り切ってるね~玲子~!!!」
「へっへっへっ、はいはい~~!!!」


この、背中を押されているのが倉科恭子、19歳。大学1年生である。
…で…、付け加えるならば…、彼氏いない歴18年。
…で…、目下…更新中~…。

そして…、恭子の背中を押すこの彼女が大塚玲子、
同じく19歳で、子供の頃からの幼馴染。
こちらも…目下…彼氏いない歴は恭子と同じ。

そんな仲良しの彼女たちに、これから巻き起こる出来事。

どうやら…、彼女たち、これから向かう場所は…。
恭子、玲子共に、お店の裏側から…、
「おはようございま~す。お疲れ様で~す。」

「はい、お疲れ様~頑張ってね。」
お店のスタッフ。

「はい、お願いしま~す。」
ロッカーで着替えて、そのままホールに…。

「いらっしゃいませ~!!!」
ファミレスのアルバイトである。



「うん、ウェルカム!!!」


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「だから~、惚れんなよって…。」

  1. 2016/07/22(金) 05:18:08_
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吹きだした浩二を見ながら明彦。
「さっきの俺の笑いは…。」
「ぷぷ…、そういう事か…。」
浩二。

「ま~ったく、あいつは…。はは…。いつまでも…相変わらずに…。おっちょこちょいのところが…。」
「おもしろいね、彼女。ははは…。」

「恭子かぁ。」
「恭子って、言うんだっけ…、彼女。」

「あぁ…。…で、もう一人が玲子、大塚玲子ってんだ。」
「ふ~ん。」

「おいおい…だから~、惚れんなよって…。」
「はぁ~~???でも…なんで…???」

「ん~~、あのふたり…、俺の…大事な…幼馴染だ。ちっちゃい頃からの…な。」
「ふ~ん。…ん…???…って…事は…、彼女たち…まだ…彼氏…いないって事…???」

「ん…???まぁ…、そういう事に…なるなぁ~あぁ。」
「おい…田端~~。」

「へっ…???」
「俺…知らねぇぞぉ~~。」

「何を…。」
「じゃ…、なんで俺見て、赤くなんだよ、彼女。左の子~~。」

「えっ…???あっ…、あ~~。」




「ふ~ん、早瀬君って…言うんだ、彼…。」
大学の構内を歩きながら玲子。

「へっ…???あっ…、あ~あの人…。」
恭子。

「早瀬…浩二か…。」
「…ったく~人の顔見て、笑うんだから…、ばたやんの奴。」

「えっ…、あっあ~ふふ。…そう言えば、笑ってたね、アッキー。」
「んもう~、初めての人の前で、人の事、笑うか、普通~~。」
仏頂面をしながら腕組みしながら歩く恭子。

「まぁまぁ…、抑えて、抑えて。私たちふたりの事、一番良く知ってんのも、アッキーだから…。悪気はないんだよ。」
「でも…さぁ~ったく~~。」

「ははは…。」
「あっ…。…って事は、玲子…、もしかして…あの人…タイプなんだ~???何てたっけ…、早瀬…。」

「恭子~~あんた…、私の話…聞いてた~~???」
「えっ…、はっ…。あっ…、へへへ…。ごめ~ん。」



「だから~、惚れんなよって…。」


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「くくく…なんて笑って…。失礼ねぇ。」

  1. 2016/07/21(木) 05:10:57_
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「…で…、その隣りも…同じ高校からの同級生の恭子ってんだ。倉科恭子。」
玲子の次に紹介する明彦。

「どうも…。」
にっこりと笑顔で浩二。

…と、明彦、ちょっぴり、
「くくく…。」

浩二…、
「…ん…???田端…何…???どうかした…???」
「…ん…???いや…、何も…うん。」

姿勢を正して、丁寧に恭子。
「倉科恭子です。初めまして、よろしく。…何よ、ばたやん、くくく…なんて笑って…。失礼ねぇ。」
そう言って、
「はいはい、どうせ私は…ねっ。はいはい。」
どうにでもなれ、とでも言った感じの恭子。

そんな恭子を見て玲子も…。
「恭子~~バカね~はは…。」

何が何だか分からない浩二。明彦に…、
「えっ…???どういう事…???」

目の前で右手をひらひらさせながら明彦。
「何でもない。可愛いだろ、ふたり共…。浩司~惚れんなよ。」

浩二、
「えっ!!!」

明彦のその言葉を聞いた瞬間に玲子、またまた赤面。
その玲子の顔を見た瞬間に明彦、
「…ん…!!!」


「さてと…、帰ろうっか…???」
恭子。

「えっ…、ああ…、うん。…じゃ…、またね…アッキー。」
「おっ、おぅ、また。うん。」

玲子と恭子、椅子から立ち上がり席から立とうと…、その時…、
「えっ…!!!」
恭子。

それを見ていた明彦…、
「ぷっ。」

そして浩二、
「あっ…。」

椅子の背もたれのパイプと座面の境に恭子のスカートの裾が挟まってしまった。

「…ん…???恭子…どうした~???」
玲子。

「あ~~いや…、ん…、何でもない。」

さささと、挟まった裾を外して明彦と浩二に…にっこりと笑って、そのまま舌を出して…、
「失礼しました。」
そう言って頭をチョコンと下げて玲子の背中に顔を…。

玲子、
「ふん、そう、じゃ…行こ。」

明彦と浩二は…、その場で、一瞬、笑いを堪える。
数秒笑いを我慢して…、いきなり浩二、
「ぷっふ~~~。」



「くくく…なんて笑って…。失礼ねぇ。」


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「よっ、元気か???」

  1. 2016/07/20(水) 05:20:34_
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「…んもう~~恭子の、鈍感!!!」
玲子。

「…あっ、えっ…って…、鈍感…って…???」
恭子。

「えっ…、わっ…うそっ、今…こっち見た…。恭子…どうしよ~…。ね~。」
「えっ…、いや…、あの…、こっちって…。後ろじゃ…なくって…、斜め…。」

「よ~~し、アッキーの友達。よし。」
俄然、何とも張り切っている玲子。

「あの人…、もしかして…玲子の…お気に入り…???」
あっけらかんとしている恭子。

で…、講義が終わって…。
席から立ち上がる田端明彦。それに続く早瀬浩二。

明彦が自然に後ろに顔を上げると、
丁度その位置に顔を連ねている玲子と恭子。
もちろん、高校時代からの同級生、笑顔で右手を上げて合図。
そのまま玲子と恭子の席に…。

「よっ、元気か???」
明彦。

「うん…、まぁまぁね。」
玲子。

「恭子は…???」
「まぁ…ボチボチ…。へへ…。ばた…。」

「アッキーは…???どうなの…???」
恭子の言葉を遮って玲子。

「俺…???うん…まぁ…、何とか…。」

明彦の隣の早瀬がどうしても気になる玲子。チラチラと早瀬を見ながら…。

「あっ、こいつ…。そっか…、ふたりにまだ…紹介してなかったっけ…。早瀬って言うんだ、早瀬浩二。カッコいいだろ…、ハンサムだろ…。」

その名前を聞いた瞬間に…玲子、
「は…、初めまして…、アッキーと…、いや…、あの…、明彦君と…、高校の時から…同級生の…。」
そこから少し…テンションが低くなる玲子。

実は…緊張の余り…。
「大…塚…玲子です。…よろしく…。」
と、言いながら早瀬の前に、右手を差し出して…。

「あっ…、はは…、あの…、どうも…、こんにちは。初めまして…、早瀬と言います。早瀬浩二。……、良いのかな…握手して…???」

既にほんのり赤くなっている玲子。
すんなりと玲子の握手に応じる浩二。

玲子、
「あ…、ありがとう。」



「よっ、元気か。」


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「ほら、ほら。あそこ、あそこ。」

  1. 2016/07/19(火) 05:21:16_
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「ほら…、私の…これ…エクレア…あげる。」
玲子。

「えっ…、だって…それ…玲子の大好きなエクレア…。」
恭子。

「ん~、私は好きなの…後のタイプだから…、残して置いたんだけど…。しゃあないじゃん。」
「い…い…の…???」

「気が変んない内に…、ほら。」
そう言って、ベンチに座り直した恭子の膝の上にポンと…。

「しゅみましぇん。いただきまちゅ。」
そう言って、自分の胸の前に両手を合わせて…、
「感謝、感謝。」
と、言いながら、玲子のエクレアを頬張る恭子。

「…ったく~~相変わらず…ドジだね~あんたは…。恭子~~、聞いてんの~~???」

エクレアを食べながら上機嫌の恭子。
口の中をモグモグさせて…、目をつむりながら…、
「うんうん、美味しい…、うん。うまい。うんうん。」

そう言いながら両脚を伸ばして左右に小刻みに揺らしながら…。
「玲子は…優しいね~~んまい、んまい。」

「…ったく~~この子は…。」
そう言って、変顔をしながらもにっこりと微笑み、
カフェオレのカップのストローを吸う玲子。

昼下がりのキャンパス近くのお洒落なカフェテラスの外のベンチ。

「さて…、そろそろ行こ。講義始まっちゃう。」
玲子。

「うん。だね。」



「さてと…。」
席に着いてバックの中から筆記用具をだす恭子。

その時、
「恭子、恭子。来てるよ。ほら、ほら、ほら。あそこ、あそこ!!」
頻りに恭子の右肩を揺らして小さく数メートル先を指差す玲子。

「…ん…???」
と、思い、玲子の指差した方向に顔を向けると…、
「あっ…、ばたやん。」

「…じゃなくって…、その隣り!!」
右手指を動かして、玲子。

「えっ…えっ…???どっちよ、どっち???」
「左、左。」

「左…左…。…って…。ばたやんの…左側の人…。あの…人。あの…人が…???」
「カッコいい~~~!!!」

「えっ…???」



「ほら、ほら。あそこ、あそこ。」


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「へへ…、落っことしちゃった…。」

  1. 2016/07/18(月) 05:25:51_
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「あ~~気持ち良い~~ん~~。さて…、食~べよっと…。」

そう言いながらお気に入りのシュークリーム、袋を開けようと…、
その瞬間…。

「えっ…、なんで…開かない…かな…???」

まぁ…そういう時には、袋の端から指で捻れば袋が割けるようになっているのだが…。
それよりも袋の端から両側に引っ張って空けた方が…の意識が強く、
「ん…ん…。」

少々強めに袋を両側に引っ張った…、
その結果…。
「パリ…。」

「あ―――――っ。」

何の事はない。力が強過ぎて、とんでもないところから袋が破けたのである。

「うそ…、うそうそうそ―――――ッ!」

袋から飛び出したシュークリーム。
一度は膝に落ちて、そのまま地面へと…コロコロ…。

「うっそ~~っ!!!」

隣で同じシュークリームを既に食べて…、
「んふ…お~いしい…。…って、へっ…恭子…、な~にやってんのよ…あんた…???」

そんな玲子の声を聞きながら、
「へへ…、落っことしちゃった…。」

と、落ちたシュークリームを勿体ないと身体を起こして、
地面のシュークリームを取ろうとしたその瞬間…。
そのシュークリームを、「待ってました。」と、言わんばかりに、
ベンチの下からヒョイと姿を現し、ガブリと齧り、一目散に走る野良猫。

「えっ…。うっそ…。マジで―――――ッ!」

「あっちゃ~…。なんで…そうなるかな…。」
そんな恭子の姿を見ていて呆れ顔の玲子。

「あ~んもう…、この泥棒猫―――――っ!!!せっかくのシュークリーム~!ちょっ…。」
そう言いながら、その場を立ち上がろうと…。

「ま…さ…か…。もしかして…、追っ掛けようと…、してない…???」
と、言って、恭子のスカートを引っ張る玲子。

「だって…。」
「…って…、おい。」



「へへ…、落っことしちゃった…。」


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アメリカはシアトルへ…。

  1. 2016/07/17(日) 05:22:30_
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「朱―――――っ、陽子―――――っ、慎二―――――っ、智志―――――っ。」
思いっ切り叫んでいた。

4人共に、楓に向かって、手を振っていた。
駆け出す楓。そんな楓に近づく4人。

そして4人としっかりと抱き合う楓。
無言のままに抱き合う5人。

もう既に、4人はそれぞれ母親であり、父親である。
朱実と慎二、そして陽子と智志も大学卒業と同時に結婚。
小さな子供を儲けている。

そして…、
「良く頑張った、楓…。」
抱き合う5人の後ろに、小学2年生になった樹を連れて現れた洋祐と優美子。
「楓ちゃん…。」

もう…涙が溢れて止まらなくなっていた楓。
「せんせい…。樹…。こんなに…大きくなって…。」

樹…、
「かえで…ねぇ…ちゃん…???」

「ん…、ん…、うん。そうだよ…、ん…。」
がっしりと樹を抱き締めて楓…。
「せん…せい…。」

洋祐、優美子…。
「うん…。行っといで…。」


「そうだ。お前さんにゃ~これからは…世界が相手だ。」
そう言いながら洋祐の後ろから顔を出した三浦。

「きょ…、教授…!!!」
洋祐。

「はっはっはっ。そんなに驚くこたぁねぇだろ、幽霊でもあるまいし。ん~!!!楓君…。大輔が待ってるぞ。」

「教授……。ありがとうございます。」


もう既に、アメリカシアトルで、大輔は楓の専属トレーナーとして契約を交わしており、
既に共に住む家まで準備していた。

「いよいよ楓も、向こうで、大ちゃんと結婚か…。」
朱実。

「しっかし…すげぇよな~。本当にやっちまいやがって、大の奴。」
慎二。

「愛されてるね、楓、大ちゃんに。」
陽子。

「な~に言ってんの~夫婦揃って~。」
楓…。

「大に…、よろしくな、楓。」
智志。

「うん、ありがと。」



深夜の東京羽田、国際線。午前0時30分。
まずはアメリカ、サンフランシスコに向けて。

楓は、大輔の待つ、アメリカはシアトルへ…。



アメリカはシアトルへ…。

―――――― Fin ――――――


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WNBAシアトル・ストームズ。

  1. 2016/07/16(土) 10:54:46_
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当初より、拓植大学の体育系学部を専攻していたのが功を奏し、
大輔はそのままスポーツトレーナーの道を…。

しかも、大輔の目標は、その上を目指していた。

「楓なら…。」

その思いが大輔の目標を定めたのだった。
幸い、日本の「公認アスレチックトレーナー制度」指定の大学と言う事もあり、
単位を取得し、検定試験をパスし、見事に資格を取得。

しかし、それは単に大輔にとっては中間地点。
楓の方も、大学卒業と共に、WJBAの実業団のチームに所属。

高校生の頃からの身長もこの時点では既に175cmを超え、
成績も上位に付けていた。

毎日楓のスマホに届く大輔からのメール。
その中でも大輔から届く吉報に飛び上がり喜び、
それが楓の原動力にもなっていた。

そして大学時代から加えて勉強していた英語。これは大輔も同様だったが、
これがいよいよ陽の目を見る事にも繋がった。

楓26歳。そして大輔も同様に26歳。
大輔、念願のアメリカのNATA公認のアスレチックトレーナーの資格を取得。
いわゆる、アメリカの国家資格である。

この資格を取得しているだけで、
日本人でもアメリカでのスポーツトレーナーの仕事が可能となる。

この国家資格を取得するために大輔は拓植大学卒業後、アメリカ留学。

そして遂に楓…。
世界女子バスケットボール最高峰、WNBAシアトル・ストームズと契約成立。
日本人として、歴代3人目となる。



東京羽田空港国際線ターミナル、午後10時30分。
こんな時間でも、待ち焦がれたファンたち。そして報道陣。
笑顔で迎えられながらの楓。

限られた時間の中でのインタビュー。
そして…、そんな時間の後、多くが立ち去った、ひっそりとした中で、聞き覚えのある声。

「楓~。」
「楓。」
「楓、楓。」
「おい、楓。」

そんな声に、辺りを見回して…、
その途端に、いきなり目頭を熱くする楓。

「朱…。陽…。慎二…。智志。」



WNBAシアトル・ストームズ。


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「そういう考え方…も、あるか…。」

  1. 2016/07/15(金) 05:30:31_
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「愛してる…大。」
楓。

「ん…。俺も…。」
大輔。

「…でも…、この事…、教授は…。」
「うん…、もう知ってる。最初っから、分かってたって…。」

「すご…。」
「陣内先生…、そこまで考えて教授に、頼んだみたいだった。」

「やるねぇ~陣内。」
「逆に俺の方が…やられたよ。」

「えっ…???」
「教授に…言われた。」

「何て…???」
「大輔、お前さんの恋人…、楓ちゃんだろ…。これから先…、お前さん、あの子…守ってあげたいんじゃないのかい…???…ってさ。」

「うわっ、そんな事言ったの…教授…???」
「もう…バレバレ…。」

そう言いながら立ち上がり、学生寮、楓の部屋の窓から見える月を見る大輔。

「いやはや、いやはや…。」
そう言って楓も立ち上がり大輔の背中を抱き締める。

窓から身体を戻し、そのまま楓の髪を撫でながら…、
「また…勉強する事…増えたね…、俺…。」
「うん。でも…、大丈夫。奥様は…、待ってるよ~~。」

「ははは…、そっか…。」
「旦那が…長期海外出張と思えば…。」

「なるほど…、そういう考え方…も、あるか…。さっすが~…楓奥様。…よいっしょっと…。」
「わぁ~びっくりした。」

楓を横にして持ち上げ、ゆっくりとベッドへ。

「ん~~~。」
と、大きくベッドの上で背伸びをするように両手を頭より上に真っ直ぐ伸ばす楓。

そんな楓の髪を優しく撫でて、額に唇を、そして鼻先に、そして唇に、顎に、首に…。
そうしながらも楓のトップスの裾をゆっくり上にずらしながら、
楓の背中を優しく持ち上げ、そのまま身体からトップスを外す大輔。
お互いの唇を合わせたままで、そのまま自分の背中に両手を回し、
ホックを外す楓…。
そして大輔の首に両腕を絡めて、自分に引き寄せる。

そんな楓の両方の丘に優しく唇を…、
そして右手で優しく撫でながら小さな窪みを伝い、
柔らかいベールのその奥へと…。

小さな声で楓…、
「だ…い…。」



「そういう考え方…も、あるか…。」


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「夢…、見させてくれや。」

  1. 2016/07/14(木) 05:44:06_
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「お待ちしてましたよ~。まずは…ようこそ、拓植へ。」
三浦。

楓、大輔。
「ありがとうございます。そして…。」

「いやいや…、堅い挨拶は抜きだ。」
そう言って、掌を左右に振りながら…、
「んふふふ…、はっはっはっはっ。いやいや…何々…、陣内君の教え子だったとは…。これも…巡り合わせ…かな…。」

照れながらの楓と大輔。

「逞しく…なったものだ、ふたりとも…。」
「そ…、そんな…。」
楓と大輔。

「いやいや…、何度観ても愉快だ、君たちのビデオ。」
そして、
「そこでだ…。」

一気に表情を変え、
「段取りは全て、整ってある。出来るか???」

そしてキッパリとふたり。
「はい!!!!」

「期待…してるぞ~~~。」
にやりと微笑み、そしてキッパリと…、
「頼む!!!!この年寄りに…、夢…、見させてくれや。」



そして…大学時代の楓と大輔。
その姿を観ながらの三浦。
「ふっふっふ…。は~っはっはっは。いやいや…、これは、これは…また…。」
「さすが…、神様三浦の見込んだ選手だ。」
三浦の隣で腕を組むひとりの男性。

「だろ…海藤。」
「実に…、面白い。」


楓と大輔のプレーは、大学でも群を抜いていた。
かつてのブランクのあった人間とは思えないほどでもあった。

楓は、傍に大輔がいる。そして大輔も、傍に楓がいる。
正に自分たちの夢、目標に向けて…、
いわば、二人三脚での大学時代を駆け抜けて行ったと言っても過言ではなかった。



けれども…、そんな中で…、やはり大輔は…。
「大…、やっぱり…あなた…。」
「あぁ…、あのとき言ったとおりだ。俺には…これしかない。」

大学生活も既に残り2年のこの時期、異例でもあるが、
既に楓と大輔は、共に「JBA」と「WJBA」の加入に水面下では内定していた。


「俺は…一生涯、楓を支える。」



「夢…、見させてくれや。」


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絶叫する大輔。

  1. 2016/07/13(水) 05:25:36_
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「おまえたち、これからの道。全てはお前たちの力に懸かってる。」
力強い口調で洋祐。
「楓も、大輔も、ふたりの思いは俺の言葉で、全て三浦教授に伝えてある。」

楓、大輔…。
「……。」

「もちろん、ブランクの事もだ。けれども、それを承知の上で、応援させてくれと…。」



拓植大学、教授室。机の上で受話器の向こうに話し掛ける三浦彰人。
「そうだ、そうだ。うんうん。もしかしたら…、来年の春には、面白いものが見れるかも…。…で、例の件だが…。…うん。よろしく頼む。」



そして…。2010年…、2月某日。
「やった――――――っ!!!!!よしよしよしよし。ヨッシャー――――ッ!!!」
自分の受験番号と、楓の受験番号をしっかりと確認して絶叫する大輔。

大輔の右脇に抱えられ、既に涙で頬を濡らしている楓…。
「楓、楓、楓、楓―――――っ!!!!」
「うん。うんうんうん。大…。」



「そうか~~受かったか~~ヨシ。」
洋祐。

「楓ちゃん…。大輔君…。」
乳幼児の4ヶ月健診で、樹を抱えながら優美子。
こちらも頬を伝う涙を拭いながら…、
「良かった~~へへ…。うん。樹~お姉ちゃん、お兄ちゃん、大学…受かったよ~~。うん。」

楓…、
「せんせ…。へへ…。ありがと…。」



そして…、卒業式を経て、楓と大輔の大学合格も引き金になったのか、
その後、他の4人、朱実、陽子、慎二に智志も、それぞれ希望の大学に合格。

それぞれが…、
「慎二~へへ…。」
「おっかぁ~N~ICE。」

「さっとし~Gooooood!!!」
「だ~な。結婚すっか~???」

「二十歳になったらね~。」
「お預けかよ~~。」

「だって…いっつも…傍にいるじゃん。」
「まっ…、それも…そっか…。」



そして…、大学内、廊下を歩くふたりの姿。
「あっ、大…。ここ、ここ。」
「…ん…。よし。」



絶叫する大輔。


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「これからの道…。」

  1. 2016/07/12(火) 05:11:29_
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「俺と優美子が見る限り、お前たちふたりの成績なら、まず…文句なしだろ。」
洋祐。
「ただ…近道って方法もあるが…。」
奥山の顔を見て…。

「でも…、君たちの事だから、それはなしにする。」
と、きっぱり奥山。

つまりは、学校長からの大学への推薦である。

大学推薦の場合、指定校制と公募制の2通りがあるのだが…、
大学側から桃李中学高等学校の指定はなく、楓と大輔の場合は、
後者の公募制と言う事になる。所謂、公募制一般推薦である。

この場合は、出身学校の校長から推薦された生徒が受験可能となり、
評定平均値に基準がある事が多い。

なのだが…楓…。
「絶対に嫌。真正面から行きたい。大!!!」
涙で濡れながら、大輔を見て…。

「おぅ。あったりまえだろ。」
大輔も楓の顔を見てニッコリと…。

「へへ…、ありがと、大。」


「そっか~、楓の…これからの道…、バスケで世界か~!!!」
朱実。

「WNBAアメリカン女子バスケットボールプロリーグ。おっきいね~!!!」
陽子。

「大も同じく、NBAが最終目標か~。」
慎二。

「その前に…まずは、全日本!!!」
智志。

「その前に…、今は、その足固めとなる拓植に浮かんねぇと…。」
大輔。
「それに…、俺の目標は、もう1つ、別にもあるから…。」

「へっ…、別にって…何…な…???…ねぇ…楓…???」
と…、楓の顔を見ながら朱実。

「実は…、大…、私の…、トレーナーになりたいんだって…。当然…専属。」
「その方が…、楓と…いつも一緒にいられる…って…思って…。しかも…、その時々の体の状態も分かるから…。」

「なるほど…、そう言う道も、ある…か。将来の…奥様…。ふふ…。」
奥山。

「まぁ…、どっちにしても…医療系の大学か、大学の体育学部で勉強しなきゃならないようだけど…。」



「これからの道…。」


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「こりゃ…頼もしい限り。」

  1. 2016/07/11(月) 11:01:42_
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「えっ!!!ほんと…。やった~~!!!!洋祐~~!!!」
優美子。

「あぁ、ただ、後は…、楓と大輔に…懸かってる。」
「うん。」

「あの人なら…、何とか…。」




「ふふふ…、陣内め…、いきなり連絡してきよって…。何かと思えば…。」

教授室で、陣内からの手紙を何度も繰り返し読みながら、
モニターで送られてきたバスケのビデオに観いっている初老の男性。

「そうっか~~、あの子たち…陣内の教え子だったか…。いやいや…、世間とは…狭いもんだ。はっはっは。しっかし…こりゃ…頼もしい限り。面白い、冒険と…なりますかな…。」


そして、2009年12月24日のクリスマスイブ。
場所は陣内邸。樹を囲んでの和気藹々のクリスマスパーティが開かれた。

「みんな~たま~には勉強休んでリフレッシュよ~~。」
奥山と優美子。

女子が揃って、クリスマスパーティの料理の準備。
男子は男子で、樹とコミュニケーション。

そしていよいよ乾杯して、様々な会話が繰り広げられる。
そんな中で洋祐。
「楓、大輔。」

「…ん…???」
と、楓と大輔。

「喜べ。三浦教授から、是非応援させてくれと、連絡があった。もし叶うのであればと…。」

「えっ…、ほんと…???」
楓。

「先…生…。」
大輔。

「やた。やたやたやたやた。」
と、いきなり慎二。

「か~え~で~~きゃ~~凄~い。」
朱実。

「うわっ、すんごい、こりゃこりゃ…。」
陽子。

そしていきなり大輔の背中を叩いて智志。
「やったぜ大~~。」

「ふたりとも…、目指すは世界よ!!!」
優美子。


ゆっくりと目を赤く、そして鼻先を赤くする楓。
そして頭を下げ、隣の朱実の肩に凭れる。
そして一滴一滴流れる涙。
「朱…。」

「うんうん。良かった。やったね、楓…。」

そして涙ながらに大輔の顔に…、
「大…。」

「おぅ。」



「こりゃ…頼もしい限り。」


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「しっかたねぇなぁ~奥様。」

  1. 2016/07/10(日) 07:06:35_
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「うん。私…、やりたい。」
楓。

「…なら…、しっかたねぇなぁ~奥様。」
大輔。

「いいの…、大…???」
「…って…、やるしか…ねぇじゃん。俺の大切な人のためだ。」

「わっほ~~!!!」

そう言いながら、大輔の体に覆い被さる楓。
「痛てて…。但し…、俺たち…かなりブランクあるから…、その分…。」
「うん。分かってる。」

「やれるか…???」
「トライするのみ。」

「ヨッシ。」



「…くくくく…。」
「…ん…、どうした…???」

「今頃…、朱と陽子も楽しくやってるかな~ってね~。」




「うわっ、慎二、あんた…ここまで…。」
朱実が食べようとしたバーグを一口だけパクッと。
「へっへ…、そっちも…旨そうって…。」
「んもう~こんにゃろ。んじゃ…、それも…。」
と、言いながら、慎二のバーグを一口パクリ。

「お~~、コッチも…いいね~。」
「だろ!!!」

ショップのテイクインで、楽しくお喋りをしながら、
ハンバーグセットを食べている慎二と朱実。


片や…、
「あっ、これこれこれ、これ~~。」
陽子。

「へぇ~~、こういうのって…あるんだ~~いや、ビックリ。」
智志。

デパートのアクセサリーコーナーで、テレビで観て気に入ったものを探していて、
見つかった瞬間。
「ナ~イス、似合うじゃん、陽子。」
「ほんと…???ワハ。ヤ~リ~。」


そしてコチラ…。
「樹~~、今日はお姉ちゃんとお兄ちゃんたち、来れないからね~~、ママとパパと一緒だよ~!!!」
優美子。

「はっはっは~。んじゃ…、どっか行こうか~樹~。」
洋祐。

「うん、行こ、行こ、パッパ~~ふふ…。」

樹をベビーカーに乗せながら洋祐。
「楓…、大輔…。ふふ…。」
「あっ、洋祐…。もしかして…。」

「あぁ…、良い返事だ。もし…叶うなら、協力させてもらうと…。」



「しっかたねぇなぁ~奥様。」


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「どうだ、参ったか。」

  1. 2016/07/09(土) 05:25:22_
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「こんにちは~楓で~す。」
「あ~ら、おはよう、早いわね。大輔、2階だよ。ごゆっくり~。」
政美。

「ありがとう政美さん。お邪魔しま~す。……大…入るよ。」


そして…。
「おじさん、こんにちは。」
「おぅ、大輔君。中だ、どうぞ、どうぞ。」
ガレージで車を洗いながら佳之。

「はい、お邪魔します。」

「あ~ら、大輔君。いらっしゃい。後で、ケーキでも、持ってくから、楓にも言っといて。」
リビングから出てきて弓枝。

「ありがとうございます。じゃ…、お邪魔しま~す。……楓~~入るよ~~。」

ドアを開けた途端、
「バァ。」

「うわっ、何だよ、その顔…。ぷぅ~~~はっはっはっ…。」

顔中、真っ白にして楓。
「…ん…???パックしてんの。」

「…パックって…、え~~???そのまんまで…、可愛いのに…。」
そう大輔が言ったかと思いきや、
いきなりパックを剥いで大輔の体に真正面からダイブ。

大輔、
「うわっ、重っ。」
「どうだ、参ったか。」

立ったままの大輔のウエストに両脚で腰の部分に絡め、
大輔の体に乗っかる状態で、
「どうだ、どうだ~参ったか~大~。」

「うん~や、参らない…。楓の匂い、良い匂いだ。」
楓の胸に、顔を埋めるような感じで…。そのまま楓を強く抱き締める。

そして、そのままの状態で、楓のベッドに倒れる。
「うっひょ~~。きゃははは。気持ち良い~大~。」

「それは…良いけど…、楓の…胸で、息…出来ねぇ…。」
「あっ、これは、これは…、失礼ました、旦那様…。」

そう言いながら、大輔の体を挟んで、両腕を立てる楓。
そして、
「いらっしゃい。」
「おぅ。」



楓と大輔、退院してから既に一ヶ月半が経過していた。
楓のベッドにふたりで天井を見つめて、
「やっぱ…、そうなるか…。ん…楓…???」



「どうだ、参ったか。」


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「ようやく来たよね、この日が。」

  1. 2016/07/08(金) 05:16:50_
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「みんなが…、この日にしてって…言うから…、まっ、いっか。ってね~。」
と、弓枝。

「まずはホッとしました。」
睦美。

未だ多少なりともリハビリは続ける必要はあるが、
入院するほどでもないとの医師の判断もあり、予定よりは早いのだが、
朱実に陽子、慎二と智志からも、退院には絶対に行く。
しかも、これは洋祐と優美子も同様の提案でもあった。

そして、その退院の日に、晴れて新生児「樹(いつき)」との対面と言う事にもなった。


「わぁ~樹ちゃん~、かっわいい~。ん~。」
大喜びの楓。
「やっと逢えた~~。」

「あっ、手ぇ、動いた。楓、楓…。ほらほら…、はは…。」
動いた手を触る大輔。
「わは、や~わらか~。」

優美子、そして洋祐。
「楓ちゃん、大輔君。退院、おめでとう。」

「ありがとうございます。」
楓と大輔、ふたり揃って。

「ようやく来たよね、この日が。」
朱実。

陽子も…、
「あ~~、やっとだわ。…んもう~、か~え~で~。」
と、言いながら、思い切り楓に抱き付く陽子。

そして、こちらでは男同士が揃ってハイタッチ。
「イエ~イ、大~~、やったぜ~~ヒュ~~。」

そして、楓、深くお辞儀をして…、
「ありがとう、みんな、わざわざ来てくれて…。私…、わた…。」
いきなり顔を真っ赤にして涙をぼろぼろと溢して楓。
「あ~~~~。」
と、傍の大輔の左腕を両手で掴んで泣く楓。

そんな楓を見た途端に、朱実、陽子。
「かえで…。楓――――っ!!」

朱実、陽子の一歩と、楓が大輔から離れて一歩がほぼ同時に。

そして、
「朱、陽。」

3人が、
「わ―――――っ!!」
と、言いながら、がっちりとお互い同士を抱き締める。

そんな3人を見て大輔。楓の頭を撫でながら…、
「楓…。」
「大…。うん。」

「ヨシ。んじゃ…、樹と一緒に写真。」
洋祐。



「ようやく来たよね、この日が。」


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「写真観てる~~???」

  1. 2016/07/07(木) 11:10:00_
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「きゃ~~~、かっわいい~~!!!!」
楓。

「わは、ほ~んとだ。へぇ~。すげぇや。」
朱実から送られてきた赤ちゃんの写真を観ながら楓と大輔。

「優美子せんせ…。赤ちゃん…、産まれたんだ。大…。」
「うん。しっかし…、かっわいいな~この顔…。」

「ん…???何…、メール…???大…。」
「ん…???名前は…大樹の樹と書いて…、いつき。だよ~~ん。」

と、その時に着メロ。
「わっ、びっくりした~~。んもう~朱~。」

「写真観てる~~???」
朱実。

「うん。見てた。見てた時にいきなり電話だもん、びっくりしたよ。」
楓。

「どうかね…、かっわいいでしょ。しっしっし。」
「うん。もう~凄いよ、優美子先生。…それに…もう…名前まで付けちゃったんだ~わお。」

「そうなんだって。私たちの方が、びっくりだよ。……。」
「ん…???どしたの…朱…???」
名前の由来を思い出し、また朱実は目に涙を溜めていた。

「…ん…、はぁ…。んん、別に…。何でもない。後で、楓と大ちゃんに話すよ。…あっ、大ちゃんに代わって。」
「あっ、うん。大…、朱…。」

「…ん…???どうした…朱実~~???」
「……大ちゃん…???」

「…ん…???」



「……おかえり。」
「…ん…、はは…。あぁ、ありがと。ただいま。」

大輔の耳に付けているスマホに、右耳を添えている楓の耳…、
「はは…、朱~~聞こえたよ。」
「うん。…だと、思った。…じゃ、私たち、このまま…帰るね~また。」

「あ~い、気を付けてね~~。」

そしてまた、赤ちゃんの写真を観ながら楓と大輔。
「大樹の樹と書いて…、樹(いつき)か…。良い名前だね。大…。」
「うん。」


そして、それから2週間後の10月の第3土曜日の大安の日を選んで、
何と楓と大輔、両人とも晴れて退院日。



大輔に抱き付いて楓、
「きゃっほう~帰れる~~!!!」
「はは…あぁ。」



「写真観てる~~???」


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「おっきな樹が…。」

  1. 2016/07/06(水) 05:23:11_
  2. 友達、恋人、恋愛、結婚、家庭生活
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「仲間を思いやるこころ。」

  1. 2016/07/05(火) 06:11:16_
  2. 友達、恋人、恋愛、結婚、家庭生活
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「えっ…???」
陽子、そして朱実も慎二も智志も…。

「それだからこそ、あなたたちだわ。」
優美子。

「だ~な。」
洋祐。

「ふふ…、そういう事ね…。」
微笑みながらの奥山。

「なに…が…???」
慎二。

「あなたたちの…、その仲間を思いやるこころ。」
笑顔で言う優美子。
「この赤ちゃんね、そんなあなたたちみたいに、育ってくれたら…、って思うの。それに…。」

「それに…???」
朱実。

「あなたたちがいなかったら、こんな幸せな事…、経験…出来なかった。」

「ゆ…み…こ…、せんせ…。」
陽子。
「へへ…。」

そう言いながら、ベッドの優美子に抱き付く陽子。
優美子の左手を握る朱実。

そんな陽子と朱実の傍で寄り添う智志と慎二。

朱実、
「かっわいい~~。」


「素敵な…生徒さんたちですね~。」
看護師。

「ええ、私たち教師の大切な子供たちですから。」
優美子。
「そして…、この子も、みんなみたいに、育って欲しい。ねぇ~樹(いつき)~~。」

「えっ…いつきって…???名前…もう決まっちゃったの…???」
朱実。

「うん。もう決めた。決めちゃった~~はは…。大樹の樹(じゅ)と書いて、いつきだよ~~ねっ。」

「陣内…先生…???」
陽子。

「ああ、この名前しかないと思った。優美子が思い付いた。私も同感。」

「へぇ~樹ちゃんか…。いいわね。うん。」
奥山。

「大樹の樹(じゅ)で…いつきか~~。」
慎二。

「なんだか…、カッコいいね~~。」
智志。

「実は…最初っから…、決めてたの…。男の子でも女の子でも、これにしよって…。」

「へっ…どうして…???」
朱実。

「この子の…名付け親は…。」

「ふん…名付け親は…???」
陽子。

「強いて言えば…、あなたたち6人よ。」

「へっ…???」
ほぼ4人同時に…。



「仲間を思いやるこころ。」


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「赤ちゃんの写真。」

  1. 2016/07/04(月) 05:43:02_
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4人共に、赤ちゃんを驚かせないように、ゆっくりと近づく。
洋祐が自分のところに手招きして…。

「わっ、せんせ~い。」
と、言いながら両手を叩く振りをしながら、朱実も、陽子も…。

そして4人共に、赤ちゃんを見た途端に口を両手で塞いでニコニコと笑いながら、
何度も頷く。

洋祐の側にいる陽子は、感動の余り、洋祐の右腕を掴んで涙をこぼす程…。
そんな陽子の肩に掴まって、ニコニコ笑顔の朱実。
その隣で慎二と智志は頻りに両手で、「いない、いないば~」を繰り返す。

「ふふふふ、やっぱり、あなたたちだ。どうもありがとう。無事、産まれたわ。」
優美子。

陽子。
「せんせ~、大好き。」

「私もよ。あなたたち6人、全員、私達ふたりの大事な子供たちだもの。」
そう言いながら、うっすらと涙ぐむ優美子。

「あっ、そうだ、そうだ。楓と大ちゃんから頼まれてたんだ。写真、写真。赤ちゃんの写真。」
そう言いながら、洋祐と眞理子、そして優美子を見る朱実。

そして…そんな優美子が看護師を見る。
すると…優しく微笑んで、どうぞ、どうぞと言わんばかりに、その場を離れる。

「やっさしい~看護婦さ~ん。」

小さな声でそう言って、自分のスマホを出して…、
「じゃ…、優美子先生…、いい…???」

優美子、
「うん。」

何枚か撮った後で…、奥山、
「ついでに…みんなと一緒の…、撮ってあげようか…???」

「あっ、それ…良いね~うん。」
頷きながらの洋祐。

けれども陽子…。朱実の顔見て、智志と慎二の顔を見て…、
「楓と、大ちゃんも一緒の写真…、が…、良い。」

「私も…。」
朱実。

「俺も…。」
慎二。

「うん。」
智志。

そしてすぐさま優美子、
「ふふ…、ありがとう。」



「赤ちゃんの写真。」


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「産まれました。女の子です。」

  1. 2016/07/03(日) 05:24:44_
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廊下で待っていた奥山、分娩室から聞こえてくる泣き声を聞いて…、
「あ~~~良かった~~。ヨシ!!!でかした優美子。うん。」


「旦那さ~ん、ほら~。奥さ~ん。ほい~!!!元気だね~う~ん。かっわいい~女の子だよ~。」
「あ~~、洋祐…。かっわいい~~。」
「優美子…、良く頑張った。うん。うんうんうん。」

助産師の小松啓子、
「じゃ…、赤ちゃん…こっちで…ね。う~ん。」

赤ちゃんを大切に抱いて…。
「吉田君、お願い。」

傍で待機している吉田健治に、赤ちゃんを預ける啓子。
「う~ん、かっわいい。」



弓枝の携帯に、
「もしもし、橘さんですか、陣内です。みんなは…???」
「先生、ええ~、みんなもう…先生の病院へ。」

「そうですか~。産まれました。女の子です。」
「そうですか~、良かった~~、おめでとうございます。」

そのまま自分の携帯を楓に、
「先生、先生、産まれた…???産まれた!!!!きゃ~~~やった―――――っ!!!良かった~!!!!待って、今、大と代わる。大。」
「うん。先生~やった、やったやった―――――っ、はははは、おめでとう~~ございま~す!!!うん、みんなさっき、そっちに向かった。」
そしてまたベッドの上で抱き合う楓と大輔。



そして、分娩室のドアをノックする音。看護師、
「皆さん、あなたたちをお待ちでしたよ。どうぞ中へ。」
「すみませ~ん。」
朱実と陽子。

「失礼しま~す。」
慎二と智志。

「おっ、来たか。」
洋祐。

「来ましたね~おっきな子供たち。」
奥山。

「朱実ちゃん、陽子ちゃん、慎二君に智志君。」
枕元には赤ちゃん。その側には看護師。

「せんせ~い…産まれたんですか~???うわっ、かっわいい。ねね、ほらほら、朱…。」
低い声で陽子。

「きゃっ、ほんとだ~~。キャン。」
朱実。



「産まれました。女の子です。」


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「すぐ優美子の病院に行って。」

  1. 2016/07/02(土) 05:33:25_
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「あ~~~~。ま…り…。あ――――――っ。」
スマホを握り締めながら優美子。お腹に手を当てたまま…。

スマホの向こう…。
「優美子。優美子。あなた…、優美子!!!た~いへん。」



吉祥寺総合病院に着いたばかりの洋祐。
大輔の病室に向かおうとエレベーターに乗ろうとした時に、
背広の胸ポケットのスマホ。
「ん…???眞理子さん。はは、大輔の事か…。はい、洋祐です。今…病院に…。」
エレベーターの中で、3のボタンを押す。

「洋祐さん、すぐ優美子の病院に行って!!!!もしかしたら、産まれるかも…。救急車は手配したから。今までとは違う陣痛よ。私も後から追い掛ける。」
「わ、わ、分かりました。」

既にエレベーターは3階に辿り着き、ドアが開いたところだった。

急いで大輔の病室に。
ドアを開いて。病室の全員が、
「先生!!!」

「すまん、みんな。優美子が…、子供が産まれそう、これから向かう。」

それから駆け足でエレベーターを待たずに階段を駆け下りる洋祐。

大輔の病室で…、それぞれ…。
「せ…ん…せい…。子供…うまれる…。」
一瞬の沈黙…。

そして一斉に、
「やった――――――っ!!!!」


そして、それから2時間後。吉祥寺にある聖ヘリアントゥス産婦人科の分娩室。

「優美子、優美子、頑張れ優美子。そうだ、そうだ、いつもと同じやり方で…。」
優美子の右手をしっかりと握って洋祐。

「そうそう、旦那さん、奥さん、しっかりね~。」
分娩台で仰臥位の優美子に的確なアドバイスの助産師。

「ひっ…、ひっ…、ふ…あ゛~~~!!!あ゛~~~~!!!!」
「いいよ、いいよ~その調子~。は~い、頭~出て来たよ~。」

「んあ~~~~!!!!あ~。」
「優美子―――――ッ!!!!」



「は~~い、おめでとうございま~す。かっわいいあかちゃ~ん。」
そして数秒後。

元気な声、
「んぎゃ~~、んぎゃ~~。」



「すぐ優美子の病院に行って。」


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