「ふふふ。楽しそう~~。」加代子。
「にぎやかな学生さんで、良いですね~~。」
栄造。
栞奈、
「ありがとうございます。」
「ふふふ。楽しそう~~。」
加代子。
「美味しそうに食べて戴いて、ありがとうございます~~。」
学生たちに笑顔で何度も頷きながら。そして教師陣にも丁寧にお礼をしながら。
「ここは、長蔵さんご夫婦だけで…、ですか…???」
甫。
「えぇ…。ここ…始めて、もう20年になります。」
お盆をお腹で抱えるように加代子。
「20年…。」
要次。
「かなり…広い佇まいですから、お客さん多いと、大変でしょう。」
そんな要次の声に栞奈、笑顔で…。
「えぇ…。でも、そういう時には、近くのおかあさん方が…手伝ってくれるんですよ。ねっ、栞奈ちゃん。」
栞奈、
「うん。おばちゃんたち…、元気でしょ。」
「えぇ。東京から栞奈ちゃんたち来るって言ったら、喜んで。しかも、こんな元気な学生さんたち。久し振りに私たちも、若返ったよう。」
「えっ…???若返ったって…???長蔵さん…お子さんは…???」
甫。
その声に少し困ったような顔をする栄造。
「へへ…。」
そんな栄造をチラリと見て加代子。
栞奈、
「長蔵さん…、子供さん、いらっしゃらないの。」
その声に途端に甫、
「あっ…。これは、これは…失礼な…。すみません。」
頭を掻いて詫びる甫。
加代子、
「いえいえ。とんでもない。」
そう言いながら栞奈を見て。
栞奈、
「加代子さん。元々は東京出身なんです。こう見えて、バリバリの報道関係出身。」
要次、甫、
「う~~~っそ!!!」
「そんな加代子さんが、ある時、宿泊施設の取材でここに来て、もの凄い優しいおもてなし、してもらって、ここが大好きになって…。」
栞奈の話しに照れながらの加代子。
「一大決心で、ここに住もうって。」
要次、甫、
「へぇ~~。」
「栄造さんと結婚して…。」
栄造、頭を撫でながら、
「その頃は…、こんな頭じゃなかったんですけどね…。」
甫、いきなり、
「ぷっ。…あいや…、すみません。」
要次も笑いを堪え切れない…が、何とか…。
「2年後に妊娠。」
要次、
「お~~~。」
「…だったんだけど…。」
甫、
「えっ…???」
「思い掛けない、難産で…。」
要次、
「……。」
「結局、生まれても、泣き声すら出せずに…。そのまま…。」
「多分、今も…生きていたら、こちらの学生さんたちより、ちょっと、大きいかしらね~~。ふふ…。女の子だったんです。」
「加代子には…可哀想な事…、したと思ってます。」
そんな栄造に加代子、
「おとうさん。」
「加代子さん。それからは…子供が産めない体に…。」
栞奈。
甫、
「あ~~。」
「いやですよ。こんな暗い話。かかか。」
「うん。そうですね。…んじゃ、今回、めい一杯、甘えさせて戴きます。長蔵さん。よろしく。お世話んなります。」
自分の両太ももをペンと叩いて要次。
加代子、
「はい。よろこんで。」
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栄造。
栞奈、
「ありがとうございます。」
「ふふふ。楽しそう~~。」
加代子。
「美味しそうに食べて戴いて、ありがとうございます~~。」
学生たちに笑顔で何度も頷きながら。そして教師陣にも丁寧にお礼をしながら。
「ここは、長蔵さんご夫婦だけで…、ですか…???」
甫。
「えぇ…。ここ…始めて、もう20年になります。」
お盆をお腹で抱えるように加代子。
「20年…。」
要次。
「かなり…広い佇まいですから、お客さん多いと、大変でしょう。」
そんな要次の声に栞奈、笑顔で…。
「えぇ…。でも、そういう時には、近くのおかあさん方が…手伝ってくれるんですよ。ねっ、栞奈ちゃん。」
栞奈、
「うん。おばちゃんたち…、元気でしょ。」
「えぇ。東京から栞奈ちゃんたち来るって言ったら、喜んで。しかも、こんな元気な学生さんたち。久し振りに私たちも、若返ったよう。」
「えっ…???若返ったって…???長蔵さん…お子さんは…???」
甫。
その声に少し困ったような顔をする栄造。
「へへ…。」
そんな栄造をチラリと見て加代子。
栞奈、
「長蔵さん…、子供さん、いらっしゃらないの。」
その声に途端に甫、
「あっ…。これは、これは…失礼な…。すみません。」
頭を掻いて詫びる甫。
加代子、
「いえいえ。とんでもない。」
そう言いながら栞奈を見て。
栞奈、
「加代子さん。元々は東京出身なんです。こう見えて、バリバリの報道関係出身。」
要次、甫、
「う~~~っそ!!!」
「そんな加代子さんが、ある時、宿泊施設の取材でここに来て、もの凄い優しいおもてなし、してもらって、ここが大好きになって…。」
栞奈の話しに照れながらの加代子。
「一大決心で、ここに住もうって。」
要次、甫、
「へぇ~~。」
「栄造さんと結婚して…。」
栄造、頭を撫でながら、
「その頃は…、こんな頭じゃなかったんですけどね…。」
甫、いきなり、
「ぷっ。…あいや…、すみません。」
要次も笑いを堪え切れない…が、何とか…。
「2年後に妊娠。」
要次、
「お~~~。」
「…だったんだけど…。」
甫、
「えっ…???」
「思い掛けない、難産で…。」
要次、
「……。」
「結局、生まれても、泣き声すら出せずに…。そのまま…。」
「多分、今も…生きていたら、こちらの学生さんたちより、ちょっと、大きいかしらね~~。ふふ…。女の子だったんです。」
「加代子には…可哀想な事…、したと思ってます。」
そんな栄造に加代子、
「おとうさん。」
「加代子さん。それからは…子供が産めない体に…。」
栞奈。
甫、
「あ~~。」
「いやですよ。こんな暗い話。かかか。」
「うん。そうですね。…んじゃ、今回、めい一杯、甘えさせて戴きます。長蔵さん。よろしく。お世話んなります。」
自分の両太ももをペンと叩いて要次。
加代子、
「はい。よろこんで。」
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